「投資って、やっぱり向き不向きがあるんですか?」
これは、寄せられる質問の中でも特に多いものです。
いざ投資を始めようとすると、ネットやSNSには、この銘柄が熱い!・新NISAで全員勝てる!という情報があふれています。
でも実は、同じ投資をしてもうまくいく人と失敗する人がハッキリ分かれるのが現実です。
その差を生むのは知識でも元手の多さでもなく、実はたった3つの投資に向いているかどうかの特徴なんです。
この記事では、10年以上にわたって多くの投資初心者を見てきた筆者の視点から、投資に向いている人・向いていない人の決定的な違いを3つに厳選してお伝えします。
投資で遠回りしたくない方、資産形成を真剣に考えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
投資に向いている人の特徴3選
投資で成功する人には共通する特徴があります。
まず一つ目は、感情をコントロールできることです。
今回のトランプショックにように、相場が下がっても冷静さを保ち、焦って売買しない人は長期的に安定したリターンを得やすい傾向があります。
相場が急落する事態になると、それで再生数を稼ごうと無意味な煽りを繰り返す情報で溢れかえります。
そのほとんどが素人の無価値な情報ですが、恐怖心の中でそれを見聞きするとなぜか信じてしまう投資初心者が多数発生します。
自分自身で感情がコントロールできないと、こんなくだらない情報にも引っかかってしまうのです。
二つ目は、継続できる仕組みを持っていることです。
投資は一度始めて終わりではなく、コツコツ積み重ねることが重要です。
毎月自動で積み立てるなど、感情に左右されない仕組みを作れている人は強いです。
資産形成は長期戦ですので、株価の上下に一喜一憂することなく、最初に決めた投資目的に沿って淡々と継続する事が何より重要です。
そして三つ目は、自分で判断し行動できることです。
他人の意見に流されず情報を取捨選択し、最終的に自分で決断できる人は、投資の世界で生き残る力を持っています。
日本人はとにかく自分で判断することが苦手です。
それは、自分自身で責任と取りたくないと言う思考から来るものですが、学校でも社会でも、とにかく責任と言う言葉から逃げたい気持ちが抜けきれず、結局誰かに判断を委ねて責任を免れようとします。
その癖、被害が発生すると我先に被害者ぶる卑怯さも持ち合わせています。
しかし、投資は自己責任です。
どんなことがあっても、あなたは責任から逃れる事は出来ません。
従って、どんな状況も自責思考のある人が投資に向いています。
これらの特徴がある人は、投資に向いていると言えるでしょう。
投資に向いていない人の特徴3選
投資には誰でもチャレンジできますが、必ず向き・不向きがあります。
まず一つ目の特徴は、感情に流されやすいことです。
直近相場の上下に一喜一憂してしまい、安く買って高く売るどころか、逆の行動を取ってしまうことも少なくありません。
これは、最初の投資目的を忘れ、安易に目の前の恐怖から逃れようとする心理です。
短期のトレードと長期投資の違いすら理解できずに始めた投資初心者がしがちな過ちです。
二つ目は、短期間で大きな利益を求めることです。
投資はすぐに儲かる魔法ではなく、長期的な視点が重要です。
すぐ結果を求める人ほど、無謀な投資や詐欺に引っかかりやすい傾向があります。
昨今は、特に周到な詐欺や企業名や知名度を笠に着た詐欺まがいの販売手法など、知識の無い人を容赦なく騙す仕組みが蔓延しています。
投資の本質を理解しないと、本当にあり得ない言葉に騙されて大金を失い人生を棒に振る可能性も十分あります。
三つ目は、人任せにしてしまうことです。
昨今SNS等が急速に発達し、素人インフルエンサー等も有名であればあるほど嘘を撒き散らしても信用される世の中になりました。
あの人が勧めたから・人気だからといった理由で投資していると、判断を誤るリスクが高くなります。
これらの特徴に心当たりがある方は、まずは少額から経験を積み、投資体質を整えていくことが成功への第一歩です。
向いてなくても資産形成できる3つの処方箋
私は投資に向いていないかもしれない…
これを見て、そんなふうに感じている方も多いかもしれません。
感情に流されやすかったり、数字を見るのが苦手だったり、リスクが怖いと感じたり…。
でも安心してください、実は投資に向いていない人でも資産形成は十分に可能です。
大切なのは性格ではなく、仕組みと考え方です。
ここでは、向いていないと感じる人でも続けられる、3つのシンプルな処方箋をご紹介します。
まず一つ目は仕組みで自動化することです。
新NISAやiDeCoを使って、毎月一定額を自動で積み立てる設定をするだけで、相場が上がっても下がっても感情に左右されず、淡々と続けることができます。
人間の感情はコントロールが難しいものならば、最初から自分の意思に頼らずに済む仕組みを作ってしまえばいいのです。
一度正しい設定をしてしまえば、あとは時が来るまで途中経過を見る事なく放置してしまうことです。
その間に、あなた自身が投資や経済の事に関心を持ち、自らホームワークを始めた後に改めて内容を確認してみましょう。
その時、あなたが本当に投資に向いてないかよく分かるかもしれません。
二つ目はリスクの低い商品から始めることです。
いきなりハイリスクな個別株に手を出す必要はありません。
全世界に分散された投資信託など、値動きの緩やかな商品を選べば初心者でも安心して投資を始められます。
SNS等で自慢する急騰したテーマ株などに目もくれず、自分に合ったレベルで淡々と継続すればよいのです。
投資は増やすことだけが目的ではなく、減らさない工夫も立派な戦略です。
三つ目は少額で経験を積むことです。
たとえば毎月1,000円からでもOKです。
最初は金額よりも、実際に投資しているという経験が大切です。
失敗しても少額ならダメージは小さく、その経験が将来の判断力やメンタルの強さにつながっていきます。
投資は知識だけでなく、体感してこそ身につくものです。
そして、経験は誰にも奪われたりしません。
少額投資は意味が無いと言っているような、本質が全く理解できない素人にあなたの事は決して理解できません。
少しずつ慣れていけば、自信を持って判断できるようになります。
つまり、投資に向いていないと感じる人でも、感情を仕組みでカバーし、リスクを抑え、少額で実践すれば十分に資産形成をしていくことが可能です。
むしろ慎重な人ほど、大きな失敗を避けられるという強みもあります。
大切なのは一歩を踏み出すことです。
投資体質は、あとから育てることができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
世の中には、不安で夜も眠れないと言った人もいます。
そういう人は、実際に投資するのは早いためゆっくり寝るに専念しましょう。
しかし、人間生きている限り不安は尽きないものですので、その不安を上手くコントロールする事も大事です。
解決できる不安は早期に解決しましょう。
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