株価が急落すると、もうダメだ、全部売ったほうがいいのでは…と不安になります。
SNSでは、大暴落!、○○ショック再来などの悲観的な情報が飛び交い、冷静さを失ってしまう投資初心者も少なくありません。
しかし、その一方でどっしり構えている投資家がいるのも事実です。
彼らはなぜ、パニックに陥らず、むしろチャンスとすら捉えられるのでしょうか?
実は、焦らない投資家には共通する3つの思考習慣があります。
この記事では、暴落相場でも冷静に資産形成を続けられる投資家の思考法を解説します。
価格ではなく価値にフォーカスする
株価が暴落すると、多くの投資家は自分の資産が減ってしまったと感じ、焦って売却を考えがちです。
これは株価=自分の損益と直結してしまうからです。
しかし、株価はあくまでも市場の価格に過ぎず、企業の価値を正確に反映しているわけではありません。
例えば、Appleやトヨタといった大企業の株価が一時的に30%下がったとしても、製品やサービスの質、ブランド力、技術力が劇的に変わったわけではないケースが多いです。
つまり、株価が下がったとしても企業の本質的な価値は変わっていないことがほとんどなのです。
賢い投資家はこの違いを理解しています。
彼らは日々の価格の上下に一喜一憂せず、企業の業績や成長性、競争優位性といった価値の本質に目を向けています。
決算発表や企業のニュースをチェックし、業績が悪化して決算ミスしていない限り慌てて売ることはありません。
この価格と価値の違いに着目することで、暴落時にパニックを避け、冷静に判断できるようになります。
むしろ価格が下がったタイミングで、本来の価値に対して割安になった株を買い増すチャンスと捉えることも可能です。
投資初心者は株価の上下=損得と捉えがちですが、長期的な資産形成を目指すなら、価格の一時的な変動に振り回されず、企業価値を見極める視点を持つことが重要です。
これが焦らず資産を増やす第一歩になります。
想定外を想定内に変えておく
株価の暴落は、多くの投資家にとって想定外の出来事として突然訪れます。
だからこそ、多くの人がパニックに陥り、焦って損切りや狼狽売りをしてしまうのです。
しかし、経験豊富な投資家は、暴落を想定内の出来事としてあらかじめ準備しています。
想定内に変えるとは、暴落が起きても慌てずに対応できるように、あらかじめ心と資産の準備を整えておくことを意味します。
具体的には、資産配分や投資計画の段階で暴落のリスクを組み込み、現金や債券などの安全資産を一定割合確保しておくことがポイントです。
例えば、投資ポートフォリオの一部を現金や債券に振り分けておくことで、株価が暴落した際に買い増し資金として活用できます。
こうした準備があれば、暴落を恐れて売るのではなく、むしろ割安な株を買い増すチャンスとして冷静に動けるのです。
また、暴落を想定内にするためには、投資計画やルールを明確にしておくことも重要です。
株価が20%下がったら買い増す、暴落時でも積立投資は続けるといった具体的なルールを作り、感情に流されずに行動できる仕組みをつくることが、心の安定につながります。
さらに、暴落が想定外だと感じる原因は、情報不足や経験不足による不安感も大きいです。
過去の暴落事例や長期投資の歴史を学び、暴落は必ず来るものという事実を知ることで、精神的な準備も整います。
つまり、想定外を想定内に変えることは、資産形成の土台づくりです。
これができていれば、どんなに大きな暴落があっても慌てず、むしろ冷静に行動し続けることが可能になります。
初心者こそ、暴落に備えた準備とメンタルづくりを早めに始めましょう。
SNSではなく自分の投資ルールに従う
株価が大きく下がると、SNSやニュースでは暴落!今すぐ逃げろ!といった情報が溢れかえり、投資初心者を混乱させがちです。
感情的になって情報に振り回されると、パニック売りや誤った判断をしてしまい、資産を減らす原因になります。
しかし、焦らない投資家はSNSのノイズに惑わされず、あらかじめ決めておいた自分の投資ルールに従って行動します。
これが冷静な判断を保つための最大の武器です。
具体的な投資ルールとは、たとえば毎月必ず一定額を積立投資する、株価が〇%下落したら買い増す、暴落時でも絶対に狼狽売りをしないなど、感情ではなくルールに基づいて行動する約束ごとを指します。
こうしたルールは、紙に書いて見える場所に貼ったり、スマホのメモやアプリで管理すると効果的です。
投資が不安になったときにルールを振り返ることで、感情的な行動を抑え冷静さを取り戻せます。
また、SNSは素人インフルエンサー等が煽るだけの精度の低い情報や目的が不透明なことも多いため、情報源としては不安定です。
多くの投稿が感情的な意見であるため、依存してしまうと投資判断がブレやすくなります。
焦らない投資家は、基本的にSNSの情報はどんなに有名とされていても専門性の低い発信源はエンターテイメントと割り切り、必要最低限の情報だけを取捨選択します。
自分の投資ルールを守ることは、暴落時のパニック回避だけでなく、長期的な資産形成の成功に欠かせません。
ルールに従うことで、いつ買い増しすべきか、いつ売るべきかの判断基準が明確になり、迷いが減るからです。
結局のところ、投資で勝つためには、冷静な判断力と一貫した行動が不可欠です。
有名素人インフルエンサーの誘惑に負けず、自分の投資ルールを信じて行動できる人こそ、暴落時も焦らずに資産を増やせるのです。
まとめ
いかがでしたか?
暴落は敵ではなく味方です。
しかし、株価の暴落は多くの人にとって恐怖の対象です。
つい感情的に動いてしまいがちですが、長期的には資産を増やすための味方になり得るのです。
焦らない投資家は、暴落が来ることを恐れるのではなく、あらかじめその可能性を想定し、心と資産の準備を整えています。
暴落は資産を減らす危機であると同時に、資産を増やす最大の好機であることを知っているのです。
ぜひ、暴落を恐れず、資産形成の加速装置として活用してください。
長期的に見れば、その経験こそがあなたの投資力を飛躍的に高めるのです。
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