「今の仕事を辞めて、もっと自由に生きていけたら…」
そんな願いを叶える生き方が、FIRE(Financial Independence, Retire Early)=経済的自立と早期リタイアです。
人は、人生のほとんどの時間を労働に充てて生きています。
なぜなら、生きていくための生活費を稼ぐことが主な目的であり、例えそれが嫌な事でも本来逃れられない事だと信じ込んでいるからです。
しかし、資本主義社会の中ではそんなことありません。
それが、このFIREと言う考え方です。
でも、実はFIREにも種類があり、少しだけ働くサイドFIREと完全リタイアするフルFIREでは、求められる資産も生活スタイルもまったく異なります。
あなたが目指すべきはどちらでしょうか?
この記事で、自分にとっての理想のFIREを見つけましょう。
サイドFIREとフルFIREの違いを表で比較
この2つは一見似ているようで、実は生活スタイルや必要な資産額、精神的な余裕などに大きな違いがあります。
自分に合ったFIREを目指すには、まずこの違いをしっかり理解することが大切です。
以下の比較表で、サイドFIREとフルFIREの特徴を一目で確認してみましょう。
項目 | サイドFIRE | フルFIRE |
---|---|---|
基本の働き方 | 軽く働きながら生活 (副業・バイトなど) | 一切働かず完全リタイア |
必要な資産額 | 少なめ (2,000万~5,000万円) | 多め(7,000万円~1億円以上) |
主な収入源 | 資産収入+労働収入 | 資産収入のみ |
精神的な安心感 | 労働収入がある分、リスクが分散 | 投資や運用に対する依存度が高い |
社会との関わり | 継続しやすい | 減少しやすい傾向あり |
自由度 | 比較的高いが、完全自由ではない | 自由度は最大級 |
向いている人 | 「働くのが苦じゃない」 「人と関わりたい」 | 「完全に自由になりたい」 「働きたくない」 |
サイドFIREは、完全なリタイアではないものの、働く時間を大幅に減らしながら自由な時間を増やせる生き方です。
副業や週2〜3日の軽い仕事を続けることで、生活費の一部を補い、資産の減少を抑えながら暮らすことができます。
一方でフルFIREは、一切働かず投資などの資産収入だけで生活する完全自立型のスタイルです。
自由度は非常に高い反面、相応の資産と運用スキル、そしてメンタルの強さが求められます。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、どちらが上かではなくどちらが自分に合っているかを考えることが何より大切です。
次の章では、それぞれのメリット・デメリットをさらに詳しく見ていきましょう。
サイドFIREのメリット・デメリット
サイドFIREは、完全にリタイアするのではなく、資産収入に加えて副業やパートなどで一部収入を得ながら生活するスタイルです。
自由度と現実性のバランスが取れた選択肢として注目されています。
メリット
- 必要資産が少ない:完全リタイアに比べて資産額が抑えられるため、FIRE達成が現実的。
- 社会とのつながりを維持できる:軽い労働を続けることで孤独感を感じにくく、メンタルの安定にも効果的。
- 生活に張りが出る:自分の好きな仕事を選べば、生きがいを感じながら収入を得られる。
デメリット
- 完全な自由ではない:働く必要があるため、自由時間に制限がある。
- 働けないリスクがある:健康状態や環境によって、収入の確保が不安定になる可能性も。
- 中途半端なFIRE感がある:人によっては「思っていたより自由じゃない」と感じることも。
サイドFIREは、自分らしい生き方を柔軟にデザインしたい人に向いている選択肢です。
フルFIREのメリット・デメリット
フルFIREとは、働くことを完全にやめ、投資などの資産収入だけで生活していくスタイルです。
経済的自立を完全に達成し、時間・場所・人間関係すべてを自分で選べる究極の自由な生き方とも言えます。
メリット
- 完全な自由が手に入る:仕事の制約から解放され、好きなことに時間を使える。
- ストレスからの解放:通勤や人間関係など、働く上でのストレスが一切なくなる。
- 人生の主導権を握れる:いつ・どこで・誰と過ごすかを自分で決められる。
デメリット
- 高い資産が必要:フルFIREには少なくとも7,000万円~1億円以上の資産が必要と言われており、ハードルは高め。
- 社会との接点が減る:仕事をしない生活は、孤独感や目的喪失を招くことも。
- 資産運用への依存が大きい:株価の暴落や経済不安が生活に直結するため、精神的負担が大きくなる場合も。
フルFIREは、強い自律心と綿密な資産計画が求められる一方、手に入る自由は圧倒的です。
向き不向きをよく見極めて検討しましょう。
【診断チャート】あなたに向いているのはどっち?
サイドFIREとフルFIRE、どちらの生き方が自分に合っているのか、迷っていませんか?
FIREは、早期リタイアして自由に生きるという共通のゴールを持ちながらも、実はライフスタイルや必要な資産額に大きな違いがあります。
ここでは、簡単な【診断チャート】を使って、あなたがどちらのFIREタイプに向いているかを見つけてみましょう。
◆診断スタート!
Q1. 働くこと自体は嫌いではない
→ はい → Q2へ
→ いいえ → Q3へ
Q2. 週に2〜3日、趣味や副業レベルで働くのはOK?
→ はい →【あなたはサイドFIRE向き!】
→ いいえ → Q3へ
Q3. 投資や貯金で7,000万円以上の資産を築けそう?
→ はい →【あなたはフルFIRE向き!】
→ いいえ →【あなたはサイドFIRE向き!】
◆結果の解説
✅サイドFIRE向きの人
- 働くことにそこまで抵抗がない
- 少ない資産でも自由な時間を持ちたい
- 社会との関わりも大切にしたい
- いきなりフルリタイアは不安…という人におすすめです
例:副業ライター、週2日のバイト、地元での起業などが選択肢に。
✅フルFIRE向きの人
- 一切働かず自由に生きたい
- 精神的・経済的な自立を強く求めている
- 高い資産を築く覚悟と計画性がある
- 人との関わりが少なくても平気なタイプ
例:資産運用だけで生活費をまかない、完全自由に生きるライフスタイル。
FIREに正解はありません。
自分の価値観や生き方、経済状況に合ったスタイルを選ぶことが、後悔しない人生への第一歩です。
まずは診断結果をヒントに、どんな未来を描きたいのか、じっくり考えてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
労働から解放されたいと考える人が一度は思い至るFIREですが、実際に行動に移すとなると案外難しいもの。
人生の大きな決断ほど難しいものはありませんので、あなたに合った方法で人生をより良いものにしましょう。
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