口座を開くのが怖い。
評価額を見るたびに、心がざわつく。
「いつか戻るはず」
そう信じて握り続けた塩漬け株。
しかし現実は、祈るだけでは何も変わりませんでした。
私もかつて、暴落で資産を大きく減らしました。
ニュースでは歴史的下落と騒がれ、2008年のリーマン・ショックや、2020年のコロナ・ショックのような急落が再び来るのではないかと、本気で不安になったこともあります。
ですが、断言できます。
あの失敗がなければ、今の資産形成はありません。
塩漬け株も、暴落も、正しく向き合えば最高の教材になります。
この記事では、
✔ 含み損からどう立て直したのか
✔ 暴落をどう味方に変えたのか
✔ 二度と同じ失敗をしないための仕組み
を、実体験ベースで包み隠さずお伝えします。
もし今あなたが含み損を抱えているなら、この記事はきっと、次の一手を決めるヒントになります。
失敗① 戻るまで待つは戦略ではない
含み損を抱えたとき、多くの投資家が口にする言葉があります。
売らなければ損じゃない、いつか戻るはず、そう言い聞かせていました。
私もそうでした。
株価が下がるたびに、一時的な調整だと自分に言い聞かせ、何の行動も起こさなかったのです。
しかし、これは戦略ではなく祈りでした。
2008年のリーマン・ショックでは、多くの銘柄が半値以下に下落し、回復までに長い時間を要しました。
中には、二度と高値を更新できなかった企業もあります。待てば戻るは保証ではありません。
さらに問題なのは、待つことで発生する見えない損失です。
資金は拘束され、新しい投資機会を逃し、判断は感情に支配されていきます。
同じ期間に、S&P 500のような指数に投資していれば回復していた可能性もあったのに、私は一銘柄に執着していました。
投資は希望ではなく設計です。
下落率の基準、業績悪化時の対応、保有理由の明確化。
これらを決めていなければ、ただ時間を消費するだけになります。
塩漬け株が教えてくれた最初の教訓は、待つは行動ではなく、決断の先送りにすぎないという現実でした。
失敗② 暴落時に何もできなかった
相場が本格的に崩れたとき、私は完全に思考停止しました。
ニュースは連日歴史的暴落と報じ、SNSには悲観論が溢れる。
画面に表示されるマイナスの数字を見つめながら、何も決断できなかったのです。
2020年のコロナ・ショックで市場全体が急落すると、人は理性よりも恐怖に支配されます。
もっと下がるかもしれないという不安が先行し、買い増す勇気も、売却する決断もできない。
結果として、ただ時間が過ぎるのを待つだけになってしまいました。
しかし後から振り返ると、暴落局面こそ優良資産を割安で仕込める数少ない機会でした。
実際、指数に連動するS&P 500は急落後に回復し、長期では成長を続けています。
問題は暴落そのものではなく、事前にルールを決めていなかった自分でした。
キャッシュ比率、追加投資の条件、積立の継続方針。
これらを設計していなかったため、感情が判断を奪ったのです。
暴落時に何もできなかった経験は、準備なき投資はギャンブルと同じという厳しい現実を教えてくれました。
失敗③ ポートフォリオを毎日見ていた
私はかつて、ポートフォリオを毎日どころか1日に何度も確認していました。
通勤中、昼休み、寝る前。
価格が少し動くだけで感情も上下し、含み益が増えれば高揚し、含み損が拡大すれば不安に支配される。その繰り返しでした。
特に相場が不安定な局面では、指数が数%動くだけで動揺します。
たとえばS&P 500が大きく下落した日には、今すぐ売るべきかと焦り、上昇すればもっと買うべきだったと後悔する。
短期的な値動きに意識を奪われ、本来の長期戦略を見失っていました。
しかし、長期投資の本質は日々の価格変動ではなく、企業や経済全体の成長にあります。
毎日確認することで得られるのは安心感ではなく、過剰反応のリスクでした。
頻繁なチェックは売買回数を増やし、手数料や税負担を積み重ね、パフォーマンスをむしろ悪化させます。
そこで私は、確認頻度を月1回に制限し、価格ではなくルールが守れているかを見るように変えました。
積立は継続できているか、資産配分は崩れていないか。
それだけを確認する仕組みにしたのです。
ポートフォリオを毎日見ていた最大の問題は、市場ではなく自分の感情に振り回されていたことでした。
資産形成に必要なのは監視ではなく、仕組みと習慣だったのです。
成功法則 損切りは防御ではなく攻撃
かつての私は、損切りを負けの確定だと思っていました。
しかし実際は逆でした。
損切りとは、資産を守るための後退ではなく、次の成長機会へ進むための攻撃的な選択です。
含み損を抱えた銘柄を保有し続けると、資金は拘束されます。
その間にも市場全体は動いています。
実際、個別株に固執していた時期に、指数に連動するS&P 500は回復基調にありました。
もし早く資金を移していれば、立て直しはもっと早かったはずです。
損切りは感情ではなく、ルールで行うべきです。
たとえば、購入価格から20%下落したら再評価する、業績前提が崩れたら売却するなど、事前に基準を決めておく。
これにより、恐怖や後悔ではなく、戦略に基づく判断が可能になります。
重要なのは、取り返す発想を捨てること。
市場はあなたの取得単価を考慮しません。
未来の成長確率が高い資産へ資金を再配分することこそ合理的です。
損切りとは損失の確定ではなく、停滞の終了宣言。
資金を解放し、より期待値の高い場所へ移動させる行為です。
守りのように見えて、その本質は攻め。
これを理解した瞬間、投資は感情のゲームから戦略のゲームへと変わりました。
今、含み損を抱えているあなたへ
口座を見るたびに胸がざわつく。
評価額のマイナス表示が頭から離れない。
そんな状態ではありませんか。
含み損は、数字以上に心を削ります。
あのとき売っていれば、なぜもっと調べなかったのかと後悔が何度もよみがえる。
ですが、まず伝えたいのは含み損を経験していない投資家のほうが少数派だという事実です。
市場は常に上下します。
たとえばS&P 500でさえ、歴史の中で何度も大きな下落を経験してきました。
それでも長期では成長してきたのは、一時的な価格と本質的な価値は違うからです。
大切なのは、今の銘柄を感情ではなく前提で見直すことです。
・購入理由は今も成立しているか
・業績や成長ストーリーは崩れていないか
・他に期待値の高い選択肢はないか
もし根拠が言語化できるなら、保有は戦略です。
言語化できないなら、それは執着かもしれません。
含み損は失敗の証ではありません。
それは、投資家として一段上がるための通過点です。
決断を先延ばしにするか、学びに変えるか。
未来の資産をつくるのは、今日のあなたの選択です。
まとめ
いかがでしたか?
塩漬け株は、私にとって苦い経験でした。
しかし振り返ると、あれほど多くの学びを与えてくれた出来事もありません。
塩漬け株は、失敗ではなく設計不足の結果でした。
投資は才能ではなく、再現可能なルールの積み重ねです。
含み損を経験したからこそ、私は資産形成の本質に気づきました。
市場は常に変動しますが、変えられるのは自分の行動だけです。
塩漬け株が教えてくれた真実は、資産は感情ではなく仕組みで増やすものだということでした。
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