【投資初心者必見】資産形成に失敗する理由はホメオスタシスだった!

心得

投資を始めたばかりの人がつまずきやすいのは、知識不足ではなく心理の罠です。

株価が下がると不安で手放せず、上がると安心したくてすぐ売ってしまう──

これは実は、人間が本能的に持つホメオスタシス(恒常性)という仕組みによるものです。

ホメオスタシスとは、生物が体温や血圧を一定に保つ働きのことですが、投資においては現状を維持したいという心理として表れます。

本記事では、このホメオスタシスが投資初心者の資産形成にどのような影響を与えるのか、そして長期投資を安定させるためにどう活用すべきかを解説します。

ホメオスタシスとは?

ホメオスタシスとは、生物が体の状態を一定に保とうとする仕組みのことです。

例えば、体温が上がれば汗をかいて下げようとし、寒くなれば震えて熱を生み出す。

人間の体は常に安定を求めるようにできています。

実はこの仕組みは体だけでなく、私たちの心や行動にも働いています。

心理学の世界では現状維持バイアスとも呼ばれ、変化を避けて今の状態を守ろうとする性質として表れるのです。

このホメオスタシスは投資の世界においても強く影響します。

投資初心者が最も陥りやすいのは、株価の変動に振り回されることです。

含み損が出たとき、損失を確定したくないと考えて塩漬けにしてしまう。

逆に利益が出たときは、安心したいという欲求から早めに利確してしまう。

これらはすべて、心が現状を維持したいと働きかけるホメオスタシスの影響です。

つまり、投資では理論やテクニックよりも先に、この人間の本能を理解することが重要になります。

資産形成を安定させるためには、ホメオスタシスを敵として戦うのではなく、仕組みをうまく利用して味方につけることが大切です。

例えば、自動積立を設定すれば現状を維持したい心理がむしろ投資の継続を助けてくれます。

ホメオスタシスを理解し、投資環境に取り入れることこそが、長期投資を成功させるカギになるのです。

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なぜホメオスタシスが投資初心者の失敗につながるのか

ホメオスタシスは本来、人間の体や心を守るための仕組みです。

しかし投資においては、この現状を維持したいという本能が、資産形成を妨げる大きな要因となります。

投資初心者がつまずきやすい典型的な失敗には、すべてホメオスタシスが関わっています。

損切りができない

株価が下がり含み損が膨らんでも、損失を確定したくない、いつか元に戻るはずと考えて行動を止めてしまいます。

これはホメオスタシスが現状を保ちたいと働きかけるためで、結果的に塩漬け株が生まれ、資産全体の効率を下げてしまいます。

利確が早すぎる

本来なら利益を伸ばせる銘柄でも、利益が減ってしまうかもしれないという不安に耐えられず、すぐに売ってしまいます。

これは、安心したいという恒常性の欲求が行動を左右する典型例です。

市場の変動に過敏に反応してしまう

価格の上下動に一喜一憂し、冷静な判断ができなくなります。

ホメオスタシスは安定を求めるため、不安定な環境では過剰に反応しやすく、結果として無駄な売買や狼狽売りを繰り返してしまいます。

このように、投資初心者が直面する心理的な壁の多くはホメオスタシスによるものです。

知識やテクニック以前に、この本能的な仕組みを理解していないと冷静な判断ができず、結果として資産形成のチャンスを逃してしまうのです。

資産形成でホメオスタシスを味方につける方法

投資初心者にとってホメオスタシスは一見敵のように思えます。

しかし、資産形成ではこの仕組みを逆に利用し味方に変えることができます。

ポイントは、ホメオスタシスが持つ現状を維持したいという性質を、投資の継続力に結びつけることです。

自動積立で現状維持を投資習慣にする

証券口座で毎月自動的に一定額を積立する設定を行えば、ホメオスタシスは投資が当たり前の状態として働きます。

途中で解約する方が違和感になるため、長期的に投資を続けやすくなります。

長期目標を紙に書いて可視化する

10年後に1,000万円、老後資金として2,000万円など具体的な数値目標を設定すると、ホメオスタシスはそのゴールを基準に心を安定させます。

短期的な株価の変動に振り回されず、落ち着いて資産形成を続ける助けとなります。

定期的なリバランスを体温調整と捉える

ポートフォリオが偏ったら半年〜1年に一度だけ調整する。

このルールを設けることで、ホメオスタシスが安定したバランスを維持しようと働きます。

体温を一定に保つように、資産配分も自然に整えることができます。

売買ルールを事前に決めておく

含み損が20%を超えたら売却、買った時の理由が無くなったら売却などのルールを設定し、感情ではなく仕組みに従うことが大切です。

ホメオスタシスの働きに左右されず、冷静な投資行動が可能になります。

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まとめ

いかがでしたか?

投資初心者が資産形成につまずく大きな理由は、現状を維持しようとするため損切りができなかったり、利益を早めに確定してしまったり、市場の変動に過敏に反応してしまう事です。

これらはすべて、資産形成を妨げる典型的な行動パターンです。

しかしホメオスタシスは、理解し活用すれば投資の大きな味方になります。

自動積立を利用して投資が当たり前の状態を作り、長期目標を明文化して心を安定させる。

この仕組みを正しく理解して環境に組み込めば、資産形成は安定し、長期的な成長につながります。

投資初心者こそ、知識やテクニック以上に心理の恒常性との付き合い方を学ぶことが成功への第一歩になるのです。

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