【新NISA損切り民へ】少額投資は意味ない?長期投資の本質とは

資産形成

「新NISAを始めたのに全然増えない」

「少額じゃ意味ないかも…」

「含み損が出たから一旦売却した」

そんな声がSNSや掲示板で後を絶ちません。

でも、ちょっと待ってください。

それ、本当に長期投資といえるのでしょうか?

実は、長期投資とはお金を投資するのではなく、時間を投資する行為です。

少額投資だからこそ意味があり、続けることで資産は着実に増えていきます。

この記事では、新NISAで損切りしてしまった人、月1万円の投資が意味ないと感じている人に向けて、長期投資の本質と、今からでも間に合う資産形成の考え方をわかりやすく解説します。

読み終わる頃には、少額投資は意味がないという考えが180度変わっているはずです。

なぜ新NISA損切り民が続出するのか?

2024年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)

制度開始から1年半近くが経ち、多くの人が投資デビューを果たしました。

しかし、同時にSNSや掲示板では、損切りした、もう辞めたいといった投稿が目立つようになっています。

「含み損が不安で売ってしまった」

「1ヶ月たっても全然増えないから意味がない気がする」

「思ってたより儲からなくてモチベーションが下がった」

こうした新NISA損切り民が続出する背景には、長期投資の本質的な理解不足があります。

新NISAは、非課税で無期限保有できる長期制度です。

つまり短期間で儲かるかどうかを見るものではなく、時間を味方につけてじっくり資産を育てることが前提なのです。

にもかかわらず、多くの人が短期で値上がりするかどうかを基準に投資判断をしています。

その結果、少し下がっただけで売ってしまい、複利効果も市場回復の恩恵も得られずに終わってしまうのです。

さらに、少額で始めた人ほどこれじゃ増えないと早々に見切りをつけがちです。

しかし実際には、長期投資の成功は金額ではなく時間の使い方で決まるのです。

なぜ少額投資でも続ければ資産が増えるのか?

なぜ損切りしてはいけないのか?

そして、なぜ時間を投じることが投資成功の鍵なのか?

そこを理解していないと、いつまで経っても投資初心者から抜け出す事は出来ません。

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長期投資はお金ではなく時間を投じる行為

「お金がないから投資は無理」

「月1万円じゃ意味がない」

そう思って、投資をあきらめていませんか?

しかし実は、長期投資において最も重要なのはお金の量ではなく時間です。

投資の世界には、複利は人類最大の発明とまで言われる考え方があります。

複利とは、元本だけでなく、得られた利益にも利息がついていく仕組みです。

この効果は、時間が経つほど雪だるまのように大きく膨らんでいきます。

たとえば、年利7%で月1万円を20年間積み立てた場合、最終的には約520万円になります。

そのうち、なんと220万円以上が増えた分です。

月1万円という少額でも、時間をかけることでここまで増えるのです。

多くの人が見落としているのはこの時間の力です。

すぐに結果を求める人は、少しの下落で焦って売ってしまい、せっかくの複利の芽を自ら摘んでしまいます。

逆に、価格の上下に一喜一憂せず、淡々と続けられる人こそ、長期で資産を築いていきます。

つまり、長期投資とはお金でお金を増やすものではなく、時間でお金を育てる行為です。

そしてその時間は、始めるのが早ければ早いほどより強力な武器になります。

今はお金が少ないからと先送りするのではなく、今ある時間を投じる。

それが、これから資産形成を始める人にとってもっとも賢い第一歩なのです。

間違い①:新NISAで損切りした方が得

この判断は、長期投資ではなく短期トレードの発想になっていませんか?

新NISAは無期限で非課税保有できるという制度です。

つまり、本来は長期的な成長と複利の恩恵を受けるために設計された仕組みです。

にもかかわらず、たった数ヶ月や1年で損切りするというのは、制度の本来の意図を完全に無視した行動です。

たとえば、あなたが投資した投資信託が数%下落したとします。

それを含み損として不安に思い、売却したとします。

でも、その下落が一時的な調整にすぎなかった場合、数カ月後に株価が回復し、さらに上昇していくこともよくある話です。

売った瞬間に損失が確定し、その後のリターンを一切得られないというのが損切りの怖さです。

実際、長期で見れば市場は成長しています。

  • リーマンショック
  • コロナショック
  • ロシアのウクライナ侵攻

これらのような暴落局面でも、数年〜10年スパンで見れば株価は回復し、むしろ資産を伸ばしてきたのです。

新NISAで損切りした方がいいと感じる心理の多くは、今この瞬間の損益に意識が集中してしまっているからです。

でも、長期投資は今いくら損しているかではなく、将来どれだけ育つかを見るべきなのです。

目の前の下落に動じて売ってしまうのは、長期投資ではなく短期トレードです。

それを繰り返す限り、長期的な複利の果実を味わうことはできません。

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間違い②:少額投資じゃ資産は増えない

それは投資の本質である時間の力を理解していない考え方です。

たとえば、月1万円を年利7%で20年間積み立てると、元本240万円に対して約520万円になります。

つまり、20年で2倍以上に資産が増えるということ。

増えた分の約280万円は、すべて時間が生んだリターンです。

少額投資の最大の強みは、継続しやすいことです。

無理なく生活に組み込めるから、家計に負担をかけず、ストレスなく積立を続けられます。

投資は途中でやめたら負けの世界です。

つまり、続けられる仕組みこそ最強の戦略なのです。

さらに、時間をかけて少しずつ買い続けることで、ドルコスト平均法の効果も発揮されます。

価格が高いときは少なめに、安いときには多めに買う、自動的に買付価格が平準化され、高値づかみを避ける賢い投資になります。

SNSで見かける100万円単位で爆益!の投稿に気後れする必要はありません。

彼らのような投資家の多くは、リスクを多く取り、運も味方につけている再現性の無い一部の例外にすぎません。

大切なのは、地道でも自分のペースで積み立てていくことです。

少額投資では資産は増えないという思い込みは、長期的に見ればまったくの誤解です。

今すぐ何百万円の元手がなくても、時間を武器にしてコツコツ積み上げることで、大きな資産を築くことは十分可能です。

どうすれば長期投資の本質を理解して資産を築けるのか?

ここまでお読みいただいた方は、きっと長期投資とは時間を投じる行為であるという本質に気づき始めていると思います。

では、実際にどうすれば長期投資の本質を日々の行動に落とし込み、将来の資産形成につなげられるのでしょうか?

以下の3つのポイントを意識することで、投資初心者でもブレずに資産を育てていけます。

1. 時間こそが最大の武器と認識する

投資における成功のカギは、どれだけお金を出せるかではなく、どれだけ早くどれだけ長く続けられるかです。

20年後に成果を実感するには、今日始めることが最も重要です。

📌実践アクション

  • 複利計算サイトで月1万円×20年のシミュレーションをしてみる
  • 自分の将来の資産を可視化して実感を持つ

2. 損しても売らない習慣をつける

長期投資では、含み損は通過点でしかありません。

マーケットは上下を繰り返しながら、長期的には上昇してきたという歴史があります。

目の前の下落で慌てて売るのではなく、保有し続ける勇気が複利の果実を得る前提です。

📌実践アクション

  • 投資信託やETFのチャートを10年、20年のスパンで見てみる
  • 数ヶ月の上下ではなく長期トレンドに目を向ける癖をつける

3. 情報を浴びるより選ぶことを意識する

SNSやニュースでは、○○株暴落!、今が売り時!といった短期的な情報が飛び交っています。

加えて、専門性の無い素人インフルエンサーが再現性の無い自身の経験を語って有名になると言う現象も起きています。

でも、長期投資家が参考にすべきなのはノイズではなく原則です。

📌実践アクション

  • 信頼できる専門性の高い情報源(書籍・長期投資家のブログなど)を1つだけ選ぶ
  • 毎日見ない。月1回だけポートフォリオを確認するルールをつくる
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まとめ

いかがでしたか?

長期投資で資産を築くには、お金の多さではなく時間の使い方が鍵になります。

複利を味方につけるには、今すぐ、無理なく、続けられるペースで始めること。

そして、途中でやめないことです。

少額でもいい、下がっても売らない、余計な情報は見ない。

この3つを守るだけで、あなたは10年後、間違いなくやっていてよかったと思えるはずです。

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