2025年5月、投資界の生きる伝説ウォーレン・バフェット氏がついにバークシャー・ハサウェイ(ティッカーシンボル:BRK-B)のCEOを退任すると発表しました。
株式市場に半世紀以上影響を与え続けた偉大な男の引退に、世界中が驚きと敬意をもって見送りました。
しかし、投資の世界において彼が残した資産形成の哲学は、今も、そしてこれからも生き続けます。
「誰でも金持ちになれる。ただし、ゆっくりとだ。」
これは、バフェット氏の有名な言葉のひとつです。
老後資金が不安…
物価は上がるのに、給料は増えない…
そんなあなたにこそ、このバフェット流の資産形成術を知ってほしいのです。
この記事では、バフェット氏の名言や実際の投資戦略をベースに、投資初心者が失敗しないための基本ルールをわかりやすく解説します。
投資がこわい、不安、難しい、そんな気持ちを乗り越え、今日から実践できるお金の増やし方を一緒に学びましょう。
そもそもウォーレン・バフェットとは?
ウォーレン・バフェットは、世界的な投資家であり、オマハの賢人と呼ばれる伝説的人物です。
1930年にアメリカ・ネブラスカ州オマハに生まれ、11歳で初めて株式を購入したと言われています。
当時としては、若くして投資の世界に足を踏み入れました。
そして、彼が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、長期的な企業価値を見極めるバリュー投資で大成功を収め、アップル、コカ・コーラ、アメリカン・エクスプレスなどの企業に巨額の投資を行ってきました。
その結果、数兆円規模の資産を築き、世界長者番付の常連になっています。
しかし、彼のすごさは単なるお金持ちではありません。
バフェットは複利の力・シンプルな投資・コツコツとした積立を重視し、投資初心者にも実践可能なスタイルを貫いてきました。
また、生活は質素で、今でも1958年に購入したオマハの自宅に住み続けています。
彼の哲学は、誰でも再現可能な資産形成の教科書として、今も多くの人に支持されています。
バフェット流・資産形成の黄金ルール5選
投資の世界には数多くの成功者がいますが、その中でもウォーレン・バフェットほど尊敬される人物は少ないでしょう。
ここでは、バフェット流の資産形成の黄金ルールを5つのポイントに絞って解説します。
これから資産形成を始めるあなたにとって、きっと役立つ内容です。
① 長期投資を恐れない
名言:「10年間持てない株なら、10分間でも持つな」
バフェットが長年にわたり投資哲学の基盤としてきたのは、長期投資です。
短期的な値動きに振り回されることなく、企業価値を見極め、長期的な成長を狙うスタイルが彼の特徴です。
投資初心者の多くは、株式投資や不動産投資が一夜で大きなリターンを得られるものと勘違いしがちです。
こうなると、直近の株価に一喜一憂し、トランプショックの様な暴落が来ると狼狽売りして株式市場から退場してしまいます。
目先の利益に飛びつかず、投資の本質が理解できているからこその行動です。
バフェットはそのようなアプローチを拒み、時間をかけてじっくり投資することが最も確実な資産形成法だと教えてくれています。
例えば、S&P500などのインデックスファンドに投資する方法は、市場全体の成長を享受するための優れた手段です。
バフェットも、インデックスファンドへの投資は長期的に非常に効果的だと言っています。
② 理解できるものにしか投資しない
名言:「理解できないビジネスには投資しない」
バフェットが何よりも大事にしているのは、投資対象の理解度です。
自分が知っている企業や産業に投資することが、成功のカギだとバフェットは繰り返し述べています。
投資初心者ほど、目先の利益のため焦って良く分からない分野に投資したり、素人インフルエンサー等が勧めてくる話題の株に投資してしまうことは非常にリスクが高いです。
例えば、テクノロジー株やAI関連の企業が急成長している中で、初心者はそれに乗り遅れたくないと思い、投資を考えるかもしれません。
しかし、もしそのビジネスモデルや業界が理解できていなければ、投資するべきではないというのがバフェットの考えです。
自分が理解できるビジネスモデルや、信頼できる企業に絞って投資することが、初心者にとっては安定した成長を促す方法となります。
最初は、身近でよく知っている企業や、製品を扱う企業に投資することから始めるのが良いでしょう。
③ 暴落をチャンスと捉える
名言:「他人が恐れているときに貪欲になれ」
株式市場では、暴落や景気後退がつきものです。
その際に多くの投資家は恐れて手を引き、株を売ることが多いですが、バフェットはその逆を行います。
市場が不安定な時こそ大きなチャンスだとバフェットは信じています。
直近では、コロナショックやトランプショックの際、バフェットは暴落した株を安く買い増ししました。
初心者が暴落時に焦って売却してしまうのは、恐れに基づいた決断です。
しかし、バフェット流では、冷静に市場を見守り安く買えるチャンスをつかむことが重要です。
積立投資は、暴落時にも強い味方になります。
価格が下がったときに積立額が増えることで、より安く購入でき、後々リターンを得やすくなります。
④ 積立投資で市場に居続ける
名言:「定期的な積立が最も確実な戦略だ」
バフェットは、株式市場で安定した成果を得るための方法として、積立投資を推奨しています。
毎月決まった額を積み立てるドルコスト平均法は、投資初心者にとって非常に効果的です。
この方法では、相場の上下に関わらず、定期的に一定額を投資し続けます。
投資初心者は、暴落が来ると積立投資まで止めてしまい、結局その後の反発での恩恵を受けることが出来ず、ただただ損をするだけです。
ですので、特に新NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用することで、初心者でも効率的に資産を形成できるでしょう。
積立投資は、時間が経つにつれて複利の効果を活かし、リスクを抑えながら着実に資産を増やしていく方法です。
バフェット流の積立投資は、長期的に市場に居続け、株価が下落しても慌てずに買い増すことができるという点が強みです。
⑤ 複利の力を信じる
名言:「複利は人類最大の発明だ」
バフェットが最も信じている投資の力は、複利です。
複利とは、利息や配当金が再投資され、その利息や配当も次の利息の計算に含まれ、結果雪だるま式に増える仕組みです。
時間が経つほど、その効果は指数的に増大します。
初心者が投資を始める際に心掛けるべきは、早く始めることです。
早ければ早いほど、複利の効果を享受する期間が長くなり、最終的には大きな利益を得やすくなります。
なぜなら、あなたの人生今日より若い日は無く、今日より長い時間は無いからです。
複利の例では、毎月1万円を年利5%で30年間積み立てると、元本は360万円ですが、最終的には約1,600万円になります。
時間とともに成長する複利を活かすためにも、早期に投資をスタートしましょう。
バフェットの退任は始める理由になる
バフェットの投資哲学は、長期的な視点を持ち、企業価値に基づいた投資を重視するものです。
彼の退任は、彼の成功した投資手法や名言が今後ますます重要になる証拠です。
退任をきっかけに、バフェットの資産形成の黄金ルールを実践し始める絶好のタイミングです。
バフェット流の投資法は難しくなく、理解できるビジネスに投資し時間を味方にするというシンプルで実践的な方法です。
株式市場が上昇している時期もあれば、下落している時期もありますが、バフェットは常に冷静に市場の動きに対して長期的な視点で向き合ってきました。
これは、投資初心者が心がけるべき基本のひとつです。
今、バフェットの退任を機に、その投資哲学を取り入れて資産形成を始めることが、将来の財産を築くための一歩となります。
バフェットの退任は、あなたが投資を始めるための素晴らしい理由となり、時間と積立の力を信じて一歩踏み出すきっかけになるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
世界でも有名な大富豪ですら、投資戦略は多くの投資家が知る当たり前の事が基本となっているのです。
その手法を知りながらなぜ多くの投資家はそれを実現できないのか?
それを突き止めた時こそ、あなたが資産形成において目標を達成した時なのかもしれません。
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