2026年相場予測
- 日本株上昇・米国株下落
- ドル円は円高
- 欧州・新興国が見直し
2025年振り返り
2025年の米国株は、多くの投資家の予想を覆し、不安が多いほど強いという米国株の本質を改めて示した一年でした。
FRB(米連邦準備制度理事会)が高金利を長期化、インフレ再燃への警戒、地政学リスク、トランプ関税を巡る大統領選後の政策不透明感など、相場を悲観する材料は常に存在していました。
それでもS&P500やNASDAQは底堅く推移し、結果として米国株は世界の株式市場を牽引する存在であり続けました。
その最大の理由は、米国企業の利益成長が極めて堅調だった点にあります。
多くの企業がインフレ環境下でも価格転嫁とコスト管理を両立し、売上と利益を着実に伸ばしました。
特にテクノロジー分野では、これまで期待先行と言われていたAI投資が、2025年に入って実際の収益へと結びつき、半導体、クラウド、ソフトウェア関連企業の業績を大きく押し上げました。
これにより、株価上昇は投機的なものではなく、企業価値に裏付けられたものだと評価できます。
また、個人投資家の投資行動にも大きな変化が見られました。
短期売買で利益を狙うよりも、S&P500などの米国株インデックスを中心に、積立投資や長期保有を重視する資産形成型の投資スタイルが定着し、市場全体の安定性を高めたことも2025年相場の特徴です。
一方で、頻繁な売買を繰り返した人や、ニュースに振り回されて市場から離れてしまった人ほど、思うような成果を出せなかった傾向がはっきりしています。
この事実は、米国株投資において最も重要なのはタイミングではなく市場に居続けることであると改めて示しています。
今後の米国株については、急激な暴落よりも、調整を挟みながら緩やかに成長する展開が現実的と考えられ、セクターや企業ごとの差はさらに拡大していくでしょう。
だからこそ、資産形成を目的とする投資家が取るべき戦略は非常にシンプルで、米国株インデックスを軸に据え、感情に左右されず積立投資を継続し、短期的な値動きに一喜一憂しないことです。
2025年の米国株総括から得られる最大の教訓は、相場の先行きを完璧に予測しようとするよりも、正しい投資行動を淡々と続けた人こそが、長期的に資産を増やしてきたという事実にあります。
米国株は常に不安とともに成長してきましたが、その中で市場に居続けた投資家だけが、確実に資産形成の成果を手にしてきたのです。
2026年見通しと予測
2026年の米国株は、引き続き堅調な上昇トレンドが期待されるものの、調整局面やボラティリティ(価格変動)が強まる可能性もあるという見通しが多くのアナリストから出ています。
多くの専門家は、企業収益の成長とAI関連投資、FRBの金融政策が今後の株価動向を左右する重要な要素になると指摘しています。
実際、大手金融機関の予想では、2026年のS&P500指数は上昇する可能性があるとされていますが、これは2015〜2019年のS&P500の歴史的な平均PER(株価収益率)を踏まえつつ、企業収益の伸びが株価を支えるとの見立てに基づいています。
株式市場が好調なのは、米国経済の底堅さにあります。
多くの調査で、2026年も経済成長率が2〜3%台で推移するとの予想があり、これが企業の売上・利益(EPS)を支えると考えられています。
また、AI関連企業の投資は2025年以前から加速しており、2026年もAIが企業収益の成長を牽引するテーマになるとの見方も強いです。
しかし一方で、中間選挙が11月に予定されている年は株価が季節的に調整しやすいという歴史的な傾向も指摘されており、選挙に関連する政策リスクが投資家心理に影響を及ぼす可能性があるとされています。
加えて、FRBの金融政策が2026年の相場を左右する重要イベントです。
FRBは雇用やインフレのデータを基に利下げ・据え置きの判断を行いますが、インフレが再度上昇するような動きが出れば利上げ観測が強まり、株価の上昇を抑えることになりかねません。
実際、FOMC(連邦公開市場委員会)の決定が市場予想を裏切ると、その政策サプライズが金利や株価に大きな影響を与えることが知られており、投資家はFOMCの発表前後の動きを特に注目しています。
同時に、専門家の中には2026年のマーケットには高いボラティリティのリスクが残るという声もあります。
たとえば、オラクルのデータセンター建設の延期発表の様な需要の陰りが見えるなど、AI関連株の評価が過熱しているという指摘があり、これが修正される局面ではテクノロジー株を中心に価格変動が大きくなる可能性があると報じられています。
しかも、現段階では2026年にOpenAIが上場するのではないかとの憶測も出ており、これまでの膨大な投資に見合うだけの収益構造が確立されているのか、財務諸表などの開示義務によって公表されるキャッシュフローがどうなっているのかが注目されます。
ここで、投資家の予想以上の赤字構造になっていたり、キャッシュが枯渇している破綻状態になっているなどしてAI投資の過剰さが浮き彫りになった瞬間、AIバブル崩壊の引き金になる可能性は十分考えられるため、ポジティブ要因ばかりでない事に警戒する必要があります。
また、S&P500が年初に弱い動きを示した場合、その後の1年の株価上昇確率が低下するという統計的な傾向も一部アナリストから指摘されており、季節性リスクも完全に無視できません。
こうした中、市場全体の見通しとしては、2026年も米国株式は緩やかな上昇が期待されるが、調整局面を伴う可能性が高い年になるとまとめることができます。
具体的には、下値リスクを想定しつつ、長期的な資産形成の観点では、積立投資などの長期投資戦略を維持し、短期の値動きに振り回されない姿勢が重要になります。
投資家は、FRBの政策動向、企業決算、中間選挙などの重要イベントのタイミングを把握することで、より戦略的なポートフォリオ運用が可能になるでしょう。
各種予想レンジや背景データを踏まえながら、2026年も米国株を資産形成の中心に据える投資行動が引き続き有効であるという見方が多いです。
まとめ
いかがでしたか?
ここ3年は、米国株を始めとした株式相場が驚異的な成長を遂げました。
新NISAの開始もあって、日本人の中にも投資に対し興味を持って始めた人も多いかもしれません。
しかし、これまでの上昇が当たり前だと言う考えだけは捨てましょう。
今年は試練の年になるかもしれませんので、特に継続を強く意識して行動しましょう。

