【10月14日~18日】重要イベントと考え方

心得
  • 17日(木)欧10月ECB
  • 17日(木)米9月小売売上高発表
  • 決算シーズン突入

これまでの動き

米国株は、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%利下げを決定し、リスク資産への妙味が発生した事で引き続き堅調な週となりました。

加えて、予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、米国経済の底堅さが確認されるとソフトランディング期待から更に買われるようになりました。

これまでは、過度なリセッション入り懸念から値を下げる場面もあり、投資家はそれを払拭できずにいました。

しかし、昨今ではリセッション入りを気にする投資家はおらず、米国経済への期待が株価の上昇基調を後押しするようになりました。

その一方で、米国経済への資金需要の高まりがリスク資産への資金流入を生み、米長期金利が4%を超え上昇してきました。

本来であれば警戒する場面ですが、今の所は投資家の間に不安感は無く上昇基調を謳歌しているようです。

金利の上昇は株式市場にはネガティブ要因ですので、注意すべき項目です。

日本の投資家にとっては、ドル資金の需要増加は円安ドル高を生み出す要因となりますので、海外資産を保有する日本の投資家にとってはポジティブ要因です。

これまでは、継続的な利下げ政策が日米金利差を縮小させ、短期間で円高ドル安になるのではないかとの不安が広がっていました。

為替差損による海外資産の目減りが資産の上昇に追いつかないと株価が上昇しても資産は下落するため、急激な為替変化は投資家にとって厳しい状況になるはずでした。

しかし、利下げ後の米国経済が投資家の予想していたより堅調であり、リセッション入りの可能性も極めて低いとなると、今後も米国株がメインの投資対象になるとしてドル資産の旺盛な需要がドル高要因になりました。

投資家もそれが分かっているのか、11月のFOMCで0.25%利下げの確率が8割を超えており、利下げペースの鈍化を織り込んでいます。

12月のFOMCでも0.25%利下げの確率が8割を超えており、これまでのペースに比べれば緩やかになるものの、投資家にとってはむしろ好意的に受け取られているようです。

FRB(米連邦準備制度理事会)としても、直近の課題であるインフレの抑制に関してはほぼ達成したと言っても良いですし、雇用の安定化も失業率の低さ(直近4.1%)等を見れば正しい判断と言えるでしょう。

従って、FRBの主導する大きな役割は果たされたと考え、これからは別の視点で投資戦略を考える必要があります。

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これからの投資戦略

決算を確認しながら米国株に投資しましょう

利下げによるドル安から新興国株などにも妙味が生まれるはずでしたが、米国経済の底堅さやソフトランディング期待からドル資産の強さが再確認されたため、ドル高がネガティブ要因となる新興国株などは難しい展開になるかもしれません。

ここは素直に米国株をメイン資産にして投資した方が確率が高いと言えます。

米国は銀行セクターの決算が始まり、いよいよ本格的な決算シーズンに突入しました。

前回の決算は、AI関連銘柄や半導体セクターなど高すぎるハードルに苦しめられる可能性など懸念材料は多々ありましたが、今回は米国経済の底堅さから今後の成長に関するガイダンスに注目しながら確認するのが良さそうです。

積み立て投資をメインとした長期投資家も、これまで苦しい相場が続きましたが、ここにきてようやく気持ち良く投資を継続できる適温相場となり安心した事でしょう。

煽るだけの無価値な情報に振り回されて損切りした投資初心者が続出する中で、なんとか我慢して継続した事が報われ安堵しているのかもしれません。

インデックスファンドをメインにコツコツ継続していれば、世界の成長を長期的に取りに行く投資戦略のため短期の上げ下げで一喜一憂する無意味さが理解できたと思います。

加えて、過度に推奨される高配当株など、素人インフルエンサー等が煽るあなたの投資目的に適合しない戦略にも惑わさないマインドが大事である事も理解できたでしょう。

つまり、当初に決めたあなたの投資目的に従うことこそ、あなたの資産形成を成功に導く近道と言えるのです。

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まとめ

いかがでしたか?

苦しい時期を乗り越えてこそ学べる経験もあります。

投資は特に大勢の意見に逆らう勇気が試される厳しい世界です。

あなたがどの時点でそれに気付くかが、投資初心者の一歩先を行く力になるかもしれません。

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