- 17日(火)米9月小売売上高発表
- 米長期金利上昇は低下へと転換
- 中東情勢の不透明感は警戒
これまでの動き
米長期金利が上昇を続け、一時4.8%に達するなど株式市場にとって下落基調が続いていました。
しかし、イスラエルとハマスの争いで中東情勢が緊迫化すると、投資家の間でリスクオフの意識が高まり長期金利は低下に転じました。
米長期金利が低下する事は、本来投資家には待ちに待ったポジティブ要因となりますが、中東情勢の不透明感が長期化するようだとリスクオフムードが極まる可能性もあり注意が必要です。
しかし、基本的には米長期金利の低下は歓迎するものであり、夏場の調整局面は終了したと考えて良いでしょう。
今までこれと言った投資機会がなかった投資家にとっては朗報であり、本格的に投資を検討する時期に入りました。
同時に、日・米は決算シーズンに突入しているため、決算良好銘柄を中心に今後の保有銘柄を決めるのが良いでしょう。
一方で、サウジアラビアがイスラエルと国交正常化するための話し合いが事実上頓挫したのではないかと懸念されています。
国交正常化は、今後の原油増産に向けての条件でもあり、世界のエネルギー価格の高騰を抑えるためにも重要でした。
しかし、ハマスがイスラエルに侵攻してしまったため、ガザ地区での平穏が脅かされる可能性が高まりました。
これも条件の一つであり、投資家はこれに反応し再び原油価格が上昇してしまいました。
従って、中東情勢の不透明感や原油高など、これからも株価がギクシャクする展開があるかもしれません。
今後の投資戦略
決算良好銘柄を中心に投資しましょう。
前述した通り、いくつかのリスクはあるものの、基本的には米長期金利の低下はポジティブ要因であり投資を考えるタイミングになり得ます。
なぜなら、リスクオフによる債券への資金流入で長期金利の利回りが低下し、相対的に株式市場に妙味が生まれるからです。
FRB(米連邦準備制度理事会)は今回の事で金融引き締め政策を終了すると考えられており、投資家の予想でも11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ据え置き確率が9割を超えるなど、事実上利上げはもう終了したと思われています。
従って、本来であれば絶好の投資機会となりますが、中東情勢の行方を見つつ行動する方が良いでしょう。
市場がリスクオフに傾いている時が投資の開始時期ですので、今まで我慢した分しっかり動いていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
リスクオフのムードが広がっている時に同じような考えでは投資で儲けることが出来ません。
逆もまた然りで、大半の投資家の考えと逆を行きましょう。