- 23日(水)米9月中古住宅販売件数発表
- 24日(木)米10月製造業PMI発表
- 決算シーズン本格化
これまでの動き
先週の米国株は、本格的な決算シーズンを迎える中、オランダの半導体企業であるASML社(ティッカーシンボル:ASML)が決算をミスした事で、一時半導体セクター全体が下落する場面がありました。
半導体セクターの中でも大手であるASML社が、AI関連の半導体以外の受注が大幅に落ち込み需要が縮小している旨の発表となった事が原因とされています。
これまで米国株を牽引し、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げへの政策転換前後に一時的な落ち込みは見せたものの、引き続き米国株を牽引するセクターの需要が落ち込むとなると、株式市場に与えるダメージは大きいと判断されたのでした。
その後は利下げの期待とリスク資産への資金流入などですぐに盛り返し、現在の相場を形成していますが、今後も半導体セクターそのものの需要が落ち込むとなると話が変わってくるため、投資家の間でも難しい判断を迫られたのかもしれません。
しかし、米国企業全体の決算が悪いかと言えばそうではなく、銀行セクターを始めとした幅広い企業の決算は良好であり、全体を通して上昇している事が分かります。
決算シーズンがまだ序盤という事もあり、まだ全体の2割にも満たない企業数ではありますが、それでも8割弱の企業がEPS(一株当たり純利益)をクリアしています。
収益も6割以上が予想をクリアしており、序盤とはいえ上々の立ち上がりと言えるでしょう。
半導体セクターの一時的な落ち込みがあったものの、AI関連の需要は旺盛であり他の企業決算は良い結果が出ています。
米国株に関しては、今の所そこまで悲観する必要は無いでしょう。
一方日本では、石破内閣の解散総選挙で日本国民へ選択の機会が与えられました。
しかし、どちらを選んでも緊縮・増税路線推進と地獄の様な選択を迫られ、今後も日本経済が回復する事はありません。
日本はデフレを通り越しスタグフレーションに突入してしばらく経ちますが、政府はこれに対し何の対策を打たないどころか、需要も無いのに賃上げを強要すると言う原材料費の高騰に加えて賃金インフレをも乗せた物価高へと推進する政策を強行し続けています。
確かに、賃上げと聞けば労働者にとって良い事のように聞こえます。
しかし、実体は需要が無いためコストだけが積み上がり、結果最終消費者に転嫁する事で僅かな利益率を確保せざるを得ない状況を企業に強いています。
しかも、そんな苦しい企業をゾンビ企業と言って平気で切り捨てている訳ですから、国民はますます節約思考となり購買意欲が減退します。
そうなると社会全体の需要が縮小し、各企業は売上・利益共に落ち込んでいきます。
そして、体力が無い企業からゾンビ企業と揶揄され切り捨てられていきます。
そこで働く労働者も社会の消費者である事など一つも考えず、ただどこか遠い事の様に考え同調する日本国民は、都合の良い制度を作り上げた所謂上級国民からすればさぞ滑稽に映っている事でしょう。
しかも、それを変えるチャンスが来ているのに選択肢が無い。
これでは今後も日本株に投資価値はありません。
それが分かっているのか、世界の投資家は日本株をおもちゃにするだけで、供給力が失われた日本になど本格的な投資をするはずもなく中長期的な円安基調は変わらないのです。
供給力が失われる国の通貨に需要はありません。
これからの投資戦略
決算良好銘柄に投資しましょう。
米大統領選挙の行方が未だ分からないリスクはありますが、年末に向けての上昇相場を取りに行く上でも、今の内から投資銘柄を選定しておく必要があるでしょう。
大統領選挙が間近になる頃にはもしかしたら株価がギクシャクする可能性もありますが、全体を通してみれば上昇基調が崩れる訳ではなく、利下げ政策による金利低下からリスク資産への資金流入を意識しながら行動する方が良いでしょう。
新NISA(少額投資非課税制度)をメインとした投資初心者は、今の調子を崩さずコツコツ継続するのが一番です。
今年は幾度となく不安になる相場がありました。
多くの素人情報に踊らされて損切りを決め、相場から退場した投資初心者も少なくないでしょう。
あなたの投資目的と違うにも関わらず、この人は有名だからと安易に方向転換した投資初心者もいた事でしょう。
しかし、結局それらは間違いであり、日々のホームワークを怠らなかったあなたであれば理解できたかもしれません。
今後もこのような場面は何度も訪れますので、あなた自身がしっかりとした判断が出来るよう継続的に学んでいきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
大統領選挙が今年最後のリスクではありますが、正しい情報を元に行動する事で回避する事も可能です。
日々のホームワークを欠かさず一緒に考えていきましょう。