【10月9日~13日】重要イベントと考え方

心得
  • 12日(木)米9月CPI発表
  • 9月の米雇用統計はやや好感
  • 原油高には引き続き警戒

これまでの動き

米長期金利が一時4.8%を超えるなど、これまでの流れを引き次ぐ様な上昇基調が株式市場にネガティブな影響を与え、ギクシャクする展開となりました。

しかし、6日(金)に発表された雇用統計の結果に株価は堅調な動きを見せました。

雇用統計の結果は以下の通り。

  • 非農業部門雇用者数前月比予想16.6万人に対し、結果33.6万人
  • 失業率予想3.7%に対し、結果3.8%
  • 平均賃金は+7¢

雇用統計が発表された直後は、非農業部門雇用者数の伸びが予想の倍を超える結果に対し、市場は金融引き締め政策長期化への警戒からかなり動揺しました。

しかし、よくよく精査してみると、失業率は予想より悪化しており、加えて平均賃金の伸びも予想を下回っています

FRB(米連邦準備制度理事会)が最も嫌う平均賃金の伸びが鈍化している事は、今後の政策に良い影響を与えるのではないかとその日の内に相場は見直されました。

確かに、雇用の伸びは著しいですが、分野別にみればレジャー・ホスピタリティなどの伸びが顕著であり、その他の伸びは月間平均とさほど変わらない結果となっています。

つまり、新型コロナウイルスで急激に落ち込んだ雇用が復活し、昨今の雇用環境改善の主役となっています。

そして、それまで高止まりしていた平均賃金が一服感を見せたことで、いよいよFRBの政策変更が実現するのではないかと期待されたのです。

その証拠に、投資家の間でも11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ据え置き確率が8割弱に達し、0.25%利上げする確率が大きく減っています。

今年最後12月のFOMCでも利上げ据え置き確率が6割を超えている事からも、FRBは事実上利上げ打ち止めではないかとの思惑が広がっています。

当然ですが、11月のFOMCまでに発表される経済指標の結果によっては、年内あと一回の利上げがあるかもしれません。

原油高に代表されるエネルギー価格の高騰や、平均賃金が再び伸びを記録するなど注意する点はありますが、9月から10月上旬にかけて下落してきた相場を耐えてきた投資家にとっては少し明るい状況なのではないでしょうか。

決算シーズンに突入する事もあり、次の投資機会のため準備して下さい。

今後もCPI(消費者物価指数)の発表など、重要な経済指標はしっかりとチェックしましょう。

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今後の投資戦略

企業決算などを確認しましょう

現在は米長期金利が上昇基調であり積極的な投資は難しい状況ではありますが、近い内に投資機会が訪れると考えます。

これまでの下落局面でうんざりしている投資家も少なくないでしょうが、ホームワークを続ける事で次の投資機会で稼げるよう準備が必要です。

大きな流れの転換点を逃さないためにも相場を監視し続けて下さい。

長期投資や積立投資は変わらずコツコツと継続し、来年の新NISA(少額投資非課税制度)に向けて無理のない投資額の計算や準備を行いましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

今すぐ買い場が来るかは難しいですが、金融引き締め政策が最終盤であることに変わりはありません。

政策転換による相場の流れにしっかり乗れるよう、引き続きホームワークをしましょう。

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