【11月17〜21日の動向】AI株調整と利下げ観測でマイナスの理由

心得
  • 25日(火)米9月小売売上高発表
  • 27日(木)米感謝祭にて休場
  • AI投資の不信感を払拭できるか

これまでの動き

先週の米国株は、AI銘柄の過熱感とFRBの利下げ観測の揺らぎが交錯し、週前半は急落、週末に急反発という典型的なボラティリティの高い展開となりました。

週の入りである17日は、S&P500、ダウ平均、ナスダック共に揃ってマイナスでスタートしました。

これは、AI関連株のバリュエーション過熱懸念が売りを誘発したためで、翌18日も同様の流れが続きました。

その結果、米国株主要指数が4日連続の下落相場となりました。

19日は寄り付きこそ弱かったものの、売られすぎ感から買い戻しが入り、S&P500とダウは小幅ながら反発し市場が一旦落ち着きを取り戻します。

しかし、20日は再び乱高下が激しく、VIX(恐怖指数)も急伸するなど投資家心理の不安定さが浮き彫りになりました。

週末の21日は一転して強い反発となり大幅高で引けましたが、それでも週トータルでは米国株主要指数は3指数すべてが週間でマイナスとなりました。

週全体を通しての主因は、①AI関連株の急騰後の調整局面入り、②FRBの12月利下げ観測が経済指標により日々揺れ動いたこと、③ホームセンター大手など一部企業の弱い見通しがセンチメントを悪化させたことが挙げられます。

政府機関閉鎖解除後の重要経済指標である、雇用統計の結果が市場予想を大幅に上回った事で、それまで膨らんでいた利下げ期待を打ち砕く結果となった事も指数の急落要因の一つでしょう。

特に、AI関連銘柄は市場を牽引してきた半面、バリュエーション負担から利益確定売りが出やすく、エヌビディアの決算がクリアしたにもかかわらず下落に歯止めがかからず、その影響が指数全体のボラティリティに直結しました。

週末の反発は債券利回りの低下と利下げ期待の再浮上によるものですが、調整相場の入り口か、単なる健全な押し目かという点について市場の見方は分かれており、投資家は引き続き金利動向・AIセクターの需給・年末のポジション調整に敏感な状態が続いています。

投資家の間でも、12月のFOMCで0.25%利下げの確率が7割弱まで上がってきており、再び利下げ期待が膨らんでいる事が見て取れます。

加えて、エヌビディアの決算クリア後も、下がり続けるAI関連銘柄や半導体セクターの動向も注視しなければなりません。

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これからの投資戦略

下落が落ち着くのを待ちましょう

今週の米国株は、Thanksgiving(感謝祭)の週という特異なスケジューリングが流動性低下リスクを高める中、25日には9月の小売売上高PPI(生産者物価指数)、26日には耐久財受注・失業保険申請件数・FRBのベージュブック(地区連銀景況感報告)など重要経済指標の発表が控えています。

これらの結果次第では、消費やインフレの強さを巡る市場見通しが大きく変わる可能性があります。

加えて、24日にはダラス連銀製造業指数が発表され、米国短期国債では同日-2年債の入札が予定されており、これが金利や債券需給を通じて株式相場に影響を与える可能性もあります。

一方、27日は米国株式市場が感謝祭で休場。

28日は株式市場が午後1時に早引け(債券市場もそれぞれ早じまい)となるため、週後半は取引参加者が減りやすく、ニュースや指標への反応が過剰になりやすい薄商い+乱高下リスクがあります。

このように、感謝祭を挟む週は消費データの結果が今後の景気・利下げ観測に直結する重要なターニングポイントになります。

投資家は指標の予想・サプライズの振れ幅に備えつつ、薄商いリスクも念頭に入れた戦略を取る必要があるでしょう。

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まとめ

いかがでしたか?

雇用統計の結果が予想を上回ったり、AI投資が過剰ではないのかとの強い不信感など、エヌビディアの決算クリアをかき消す材料で市場は一色となっていました。

しかし、そこでも慌てず冷静な態度で相場と向き合わなければなりません。

感謝祭前後の相場に注目し、年末ラリーが生まれるのかどうかを確認しましょう。

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