- 30日(木)米10月PCEデフレーター発表
- 1日(金)米11月ISM製造業景気指数発表
- 米長期金利の行方に注目
これまでの動き
アメリカのサンクスギビングデーも終わり、年末も相場が堅調なのかに注目が集まっています。
FRB(米連邦準備制度理事会)の事実上利上げ停止発言から米長期金利は下がり始め、11月は株式市場が堅調に推移しました。
直近のインフレ率は3.2%まで低下しており、多少の上下はあったものの概ね良好な数字と言えます。
コロナ禍以降、コストプッシュ型インフレの要因もありましたが、米国はトランプ前大統領が国民の財布にお金を捻じ込むと言った正しい財政政策を行ったことで、コロナ終息後にデマンドプル型インフレが起きました。
それまで我慢していた国民が、温まった懐で消費を加速させたために起こったインフレですが、FRBの手綱さばきによって貨幣供給は抑制され消費も鎮静化してきました。
つまり、利上げの効果が累積的に効いてきた事で、アメリカはリセッションに突入せず景気をソフトランディングさせる可能性を手にしたのです。
ただし、それが確定した訳でなく、賃金インフレや個人消費など再度のインフレに注意する必要はあります。
投資家の間でも、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利上げ据え置き確率が9割を超えており、よほどの事がない限り利上げ局面は終わったと考えられています。
従って、利上げ局面から金利維持の局面に移行し、更には来年以降どこかのタイミングで利下げするのではとの期待などから買いの勢いが継続していると考えます。
企業決算も良好な結果が目立ち、米国経済を不況や景気後退と発言する企業も減っており、業績面からも良好な投資機会と言えます。
それは世界を見回しても同じことが言え、日本や中国など政府の失策によって経済が低迷する国を除き、これから先も良好な投資機会が得られるでしょう。
これからの投資戦略
年末に向けてしっかり投資しましょう。
引き続き米長期金利の行方には注意しなければなりませんが、ベースとなるインデックス投資に大きな割合を割き、個別株投資はその一部と考える位置付けに変更はありません。
長期金利が低下してくればグロース株などが見直される場面も来るでしょうから、これまで苦戦したセクターを改めて見直す良い機会かもしれません。
来年以降も堅調な株式市場が予想されますので、新NISA(少額投資非課税制度)を最大限利用しながら資産形成できる良いタイミングでしょう。
ただし、投資だから何でも良いと言ったリスクを考えないトレードや銀行や証券会社など金融機関窓口にいる素人販売員などの言う事を鵜呑みにするのはやめましょう。
他の投資家が儲かっている中、あなたの大事な資産を失うだけです。
まとめ
いかがでしたか?
来年は新NISAの影響もあり、投資初心者が増える事が予想される中でそれを食い物にする悪質販売員も増加するでしょう。
ホームワークを欠かさない事が資産形成の第一歩です。