- 25日(月)欧米クリスマス休場
- 29日(金)日大納会
- 1月から新NISA開始
これまでの動き
米国で今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、利上げはせず現在の政策金利の維持を決定しました。
その後のパウエル議長会見で、利下げについて言及した内容が公表されたことで投資家は非常に好感し株価も素直に反応しました。
12月22日に発表された米11月PCEデフレーターも、前年比予想2.8%に対し、結果2.6%と予想を下回り、コアデフレータも前年比予想3.4%に対し、結果3.2%とこちらも予想を下回りました。
この結果は、米国での個人消費が低下している事を意味し、需要過多によるデマンドプル型インフレは確実に沈静化している根拠となり得ます。
去年来、米国はインフレに悩まされていましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)の賢明な手綱さばきでその苦境を脱却しました。
しかし、旅行・レジャーに関しては現在も旺盛であり、過度な落ち込みによるリセッションを感じさせることは有りません。
そのため、米国経済の底堅さは維持されたまま長期金利が低下していくと言う理想的な流れとなっています。
株式市場もそれを織り込んでおり、今まで苦戦していた小型グロース株を中心に上昇しています。
この流れは年末年始も継続すると考えられていますので、引き続き積極的に投資しましょう。
一方で、日本では来年1月から新NISA(少額投資非課税制度)が開始され、投資家にとって非常に有利な制度が始まります。
今までは現行NISAか積立NISAのどちらかしか選べませんでしたが、新NISAではそれが積立投資枠・成長投資枠となり併用可能となっている点も素晴らしいところです。
しかし、現在日本全体のNISA利用割合は約17~8%程度であり、有用な制度であっても日本での利用率はまだ低いと言わざるを得ません。
来年以降は増加する事が予想されていますが、それでも20%台に収まるのではないかと言うのが大方の予想です。
日本では投資に関しての教育機会は整備されていませんし、社会人になった多くの人がその後に勉強しておらず、総務省統計局の調査でも日本の社会人の平均勉強時間は13分と呆れる様な報告となっています。
逆に言えば、新NISAなど投資や経済に関してホームワークを続けている投資家は、日本全体で見てもかなり優秀な部類に入る可能性が高いと言えます。
資産形成の成否はホームワークが重要と言っても過言ではありません。
これからの投資戦略
保有銘柄の確認をしましょう。
事実上の利上げ停止から利下げへの言及によって、株式市場は今年最後の買い場を迎えました。
銘柄によっては気持ちよく上昇しており、今後も上昇が期待できると考えます。
しかし、株価が右肩上がりに上昇し続ける事などありえません。
値上がりを強く意識するあまり欲をかき過ぎないように注意しましょう。
来年も上昇相場が予測されていますが、それでも上昇一服からの調整局面は来るでしょう。
あなたの投資目的を間違えないマインドが必要です。
積立投資や長期投資をメインにする投資家は、引き続きコツコツ継続すべきです。
加えて、来年から始まる新NISAで投資すれば、今後の値上がりに関して非課税となりますので、まずは積立投資枠を埋めるように努力しましょう。
ただし、投資は余裕資金で行うものです。
無理のある投資計画はいつか破綻をきたしますので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今年も残り僅かとなりました。
年末に向けて株式市場の取引量も減ってきますが、くれぐれもやり残しがないようにしましょう。