- 5日(火)米11月ISM非製造業景気指数発表
- 8日(金)米11月雇用統計発表
- 米国経済はソフトランディングの可能性
これまでの動き
米国で発生していたインフレは、去年をピークに減少を続け現在3.2%まで低下してきました。
そのおかげで米長期金利も現在4.24%まで低下し、米国株は再び投資機会が訪れました。
FRB(米連邦準備制度理事会)の姿勢が不明瞭であった秋頃とは違い、パウエル議長の事実上利上げ停止宣言はそれまで下落基調であった株価を反転させる転換点となりました。
FRBメンバーも発言に差異はあるものの、よほどの事がない限り利上げはないとの見解を示しています。
それを受けて、投資家の間でも今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ据え置き確率が97%を超えており、注目は来年以降どのタイミングで利下げに踏み切るかに移っています。
しかし、米国経済がソフトランディングした場合、景気の急速な冷え込みによる早期の利下げは期待出来ず、暫くの間は今のままの政策金利が維持される可能性が高いです。
それでも、これまでの利上げ局面とは異なり、それまで苦戦していたセクターに焦点が当たる事は確実でしょう。
企業の多くは決算をクリアし、決算発表の中でインフレや景気後退に関する発言が直近の決算発表に比べて減少するなど、年後半から来年にかけて業績が回復する流れが整いつつあります。
これら業績面からみても、決算良好銘柄は再度注目されることが予想され、小型グロース株を中心に株価が見直されています。
FRBの利上げ開始以降、株価が8割以上下落していたこれらの銘柄も利上げが終了する事が分かれば日の目を見る事が明らかです。
従って、米国株が再び活気付くことは容易に想像できます。
一方、日本は世界経済に対し周回遅れを続け、コストプッシュ型インフレに悩まされている国内経済を放置し、現政権は増税を露骨に示し強行しています。
消費税増税によって日本国民の生活が破壊される中、一部のグローバル企業は輸出戻し税で利益率を高め、価格転嫁によって過去最高売り上げを達成しています。
そのような一部のグローバル企業は投資価値があるかもしれません。
しかし、世界の成長企業と比べれば見劣りが激しく、他に投資先が無く仕方ない場合のみ考える程度で良いでしょう。
日本企業はデフレ脳に支配された経営者がほどんどで、世界がインフレ時代を迎えていることに全く対応できないため、来年以降もますます後れを取ると考えられます。
政府の政策も過ちを続け、30年以上のデフレを招く失態だけでは飽き足らず、ついには正しい財政政策を行わないばかりか、来年以降日本銀行も金融緩和を大きく修正する噂まで出ています。
インフレと円安と言うワードだけで日本銀行に圧力をかけ、それまで懸命に守ってきた金融緩和策を転換させようとしているのです。
マイナス金利解除は金利上昇を招き、かつての米国の様に株式市場を混乱に陥れます。
しかも、日本経済は景気回復どころかコストプッシュ型インフレに悩まされており、財政政策によって物価を沈静化させなければならない段階にも関わらず、その真逆の政策を決定しようとしているため景気回復前に経済を崩壊させかねません。
直近では海外投資家の買いが入り株価も堅調ですが、これからはゆるやかな円高基調が予想され、そうなれば海外投資家の勢いもなくなり買い手不在の状況となるかもしれません。
従って、日本企業に投資価値はありません。
これからの投資戦略
決算良好なグロース株を中心に投資しましょう。
長期金利の低下はグロース株に追い風です。
これまで安値で放置されていた決算良好銘柄は再び注目を浴びるでしょう。
それに伴って、その他のグロース株も堅調な動きを見せるでしょうが内容をしっかり吟味しましょう。
上昇局面では、何を買っても上がるからとあれもこれもと目が行きがちですが、業績が伴っていなければその上昇も長続きしません。
あなたが資産を失わないためにも、よく分からない情報を鵜吞みにせず行動しましょう。
長期投資や積立投資は引き続きコツコツ投資を継続させ、あなたの人生設計に合うタイミングまでインデックスファンドを中心に保有しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今年最後の投資タイミングでしっかり儲けることが出来れば幸いです。
来年以降も米国株は堅調に推移する事が予想され、あなたの資産を伸ばす絶好の機会となるでしょう。
ただし、あなたのリスク許容度を超えた無謀な投資は止めましょう。
欲をかいた行動はあなたの資産を減らすだけです。
投資目的を明確にし、規律ある行動を取りましょう。