- 13日(火)米1月CPI発表
- 15日(木)米1月小売売上高発表
- 日・米の決算シーズンで明暗
これまでの動き
日・米共に本格的な決算シーズンに突入し、その結果によって株価の明暗が分かれています。
個別株投資において決算内容の把握は必須事項ですが、2024年の新NISA開始後から始めた投資初心者が個別株に手を出している場合、その中身も分からず投資している人がいるかもしれません。
投資は自己責任のため、どんな情報に従って行動したとしても全ては投資家自身の責任ですので、より精度の高い情報を得なければなりませんが、投資初心者はまだそこまで理解して投資しているとは限りません。
従って、つみたて投資枠でインデックスファンドを堅実に積み立てるという王道から外れ、現段階で大きな損を出している投資初心者も少なくありません。
これが投資家の9割が退場する理由でもあります。
ある程度情報を精査すれば、「まずはインデックスファンドから」と言う答えに辿り着きそうなものですが、投資は短期で大きく儲けられるなどと考えている初心者がいるからよく分からない情報に騙されるのかもしれません。
投資は始めてからがホームワークの本番ですので、日々の積み重ねを怠らないようにしましょう。
米国株は、主要指数が最高値を更新するなど投資家にとって嬉しい状況が続いています。
その要因の一つが、マグニフィセントセブン(アップル・マイクロソフト・アマゾン・アルファベット・メタ・エヌビディア・テスラ)の決算が良好だったからでしょう。
テスラを除くスーパーシックス(アップル・マイクロソフト・アマゾン・アルファベット・メタ・エヌビディア)が決算をクリアしたのは、広告ビジネスの再開やAI関連のマネタイズが成功した事などが一因と考えられます。
これらのビジネスは中長期的な成長が期待できるため、巨大テック企業と言えども発展する可能性が十分考えられます。
加えて、AIによるコスト削減がスムーズに行くことが報告され、今まで人の手を借りていたホワイトカラー業務をAIに代替する事で、真に人の手が必要な作業以外はAIに任せ人件費の大幅なコストカットが実現します。
当然ですが、これによって労働者に対しレイオフが実行されるため、社会にとってはネガティブ要因となります。
しかし、米国では労働者の流動性が極めて高いため、次々と職を変えるのが当たり前となっています。
良し悪しはあっても、労働者自身が自分の人生設定を真剣に考えるのは普通のため、日本とは違った捉え方となっています。
今後は、AIにおける成長やコスト削減の効果を市場が理解するまで堅調な展開が続くと考えます。
米国経済においても、直近の経済指標は経済の力強さを示しており、パウエル議長を含めたFRB(米連邦準備制度理事会)メンバーも早期利下げは選択肢にない旨の発言をしているため、投資家の間で期待されている利下げ時期はかなり後退したと考えて良いでしょう。
金利低下は株式市場にとってポジティブ要因ですが、今の決算内容を見るに業績も好調な企業で足元がしっかりしているため、過度に悲観する必要は無いでしょう。
分かりやすい買い場が後退したと言っても、米国株が上昇基調である事には変わりありませんので長期投資家も含めて継続的に投資しましょう。
これからの投資戦略
インデックスファンドを土台とした投資を続けましょう。
株式市場は堅調に推移しており、素直に投資しておけば徐々に資産は増えていると思います。
しかし、よく分からない情報に踊らされる投資家も一定数存在するため、投資行動に移る前によく勉強しましょう。
米国株は日本株と違って業績に基づいた株価の動きをしているため、新NISAから始めた投資初心者もコツコツ積立を継続しましょう。
積立投資で大事なのはマインドですので、株価に一喜一憂せず淡々と積み立て続けて下さい。
投資ですから必ずマイナスになる場面もあります。
リーマンショックやコロナショックの様な暴落も10年に1度の周期で来るかもしれません。
マイナスを脱するまで何年かかるか分からないかもしれませんが、そもそもの投資目的が何であったのかを忘れなければ継続が出来るはずです。
常に最悪を想定する事が投資初心者を脱する第一歩です。
まとめ
いかがでしたか?
新NISAが始まってまだ1ヵ月しか経過していませんが、もう投資を諦めた人が続出しています。
投資は決して右肩上がりに成長しません。
新NISAだからと言って損しない訳ではありません。
積立投資なら銘柄は何でも良い訳ではありません。
よく考えもせず投資してしまったと言うなら、今からでも遅くはありませんので精度の高い情報を元にしっかりホームワークしましょう。