【2月19日~23日】重要イベントと考え方

心得
  • 22日(木)米2月製造業PMI発表
  • 日・米共に決算は概ね良好
  • AI関連銘柄が相場を牽引

これまでの動き

日・米共に決算シーズンの中、その内容で明暗が分かれています。

米国では、これまで決算を発表した企業が約8割で、その内決算クリアした企業が約75%とここ最近の平均を下回っています。

主な要因として、金融セクターやエネルギーセクターが予想を下回る結果が多く、これまで利上げ局面で恩恵を受けてきたセクターに陰りが見えてきた証拠となるでしょう。

反対に、AI関連銘柄を筆頭にした情報技術セクターなどは業績が改善しており、AIに対する巨大投資が実を結び始めているという事でしょう。

米国主要指数の上位は巨大テック企業で占められているため、指数上昇の要因としても挙げられます。

一方で、CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)などの重要な経済指標が予想を上回った事で、利下げ時期が一層後退した事への失望感などで下落する場面もありました。

インフレ沈静化はFRB(米連邦準備制度理事会)の直近の命題であり、インフレが再び加速するようであれば利下げどころではありません。

CPIの中身を見れば、その上昇要因は不動産関連が占めており、家賃の上昇による押し上げ要因が強く表れています。

しかし、それ以外で見ると特に目立った上昇は見られず、実際に小売売上高などの指標は予想を下回っているためそこまで過度に悲観する必要はないでしょう。

従って、直近の下落も切り替えしていますし、それ以後も株価にネガティブと捉える必要もないです。

ただし、AI関連銘柄に関しては少々過熱感も出ており、個別株などは警戒する必要はあるでしょう。

直近でどうにかなるとは考えにくいですが、その可能性は常に考えておくべきです。

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日本の相場に関しては、海外投資家からの資金流入が続きバブル期の最高値を更新する可能性が高まりました。

中国の経済失速から退避したマネーが割安で放置されていた日本株へ向かう中で、日銀が早期のマイナス金利解除を曖昧にした事で円安の流れが加わり今の相場が形成されたと考えられます。

つまり、日本経済の成長に対して投資している訳ではなく、短期の資金退避場所と考えているためこれを機に日本株をメインに投資するなどと言った考えは止めましょう。

確かに、日本株の上昇に比べPER(株価収益率)は割高感を示しておらず、海外投資家からすれば円安の恩恵を受けながら買い叩ける状態ですので当然の動きかもしれません。

しかし、それはあくまで円安・金利安の状態が続くことが前提のため、今後日銀がマイナス金利解除などの金融引き締め政策への転換や政府の更なる重税など、日本経済を破壊する様な政策を行えば利上げ期の米国株や今の中国株と同じような末路を辿るでしょう。

従って、日本株メインの投資は有り得ないのです。

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これからの投資戦略

決算良好銘柄に投資しましょう

例年と比較すると決算クリア銘柄が平均を下回っているものの、それでも高金利下でしっかり良い決算が出せる企業は投資価値があります。

米国はこれから金利低下の流れが確実でしょうし、AI関連の投資が促進されることで更なる成長が期待できます。

ユーロ圏にしても、金利上昇局面が終わり、これからは経済への累積的な重圧を緩和するために利下げに転じるでしょう。

日本以外は金利を下げる方向へ向かっており、投資環境は改善されることが予想されます

全体の流れを把握しながら投資をしないで直近の値動きだけで投資すると致命傷を負いかねません。

ホームワークを続ける中で、しっかりとした大局観を養いましょう。

それが出来ないのであれば、長期投資家と同様にインデックスファンドを愚直に積み立てる事をおすすめします。

新NISA(少額投資非課税制度)を上手く活用しながらコツコツ継続すれば、10年後・20年後はまとまった資産が出来る確率が非常に高いため利用しない手はありません。

ファンド選択を間違えない様に気を付けながら無理のない金額で続けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

株価の上昇に世間は沸いていますが、市場によってその理由は全く違いますので内容を確かめながらあなたの投資銘柄が正しいのか今一度考えましょう。

周囲の情報に惑わされず、投資目的と銘柄は合っているのかを日々考えましょう。

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