2024年にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)は、多くの投資初心者を誕生させています。
非課税で投資ができるなら、やらない理由がないと、いまや老若男女問わず注目の的です。
実際、口座開設数は過去最高を記録し、SNSやYouTubeでも新NISAで月5万円投資なんてワードが飛び交っています。
確かに、新NISAは非常に優れた制度です。
しかし、制度が優れているからといって、全員が正しく使えているわけではありません。
むしろ、ブームに乗って始めたけど、実はやってはいけない使い方をしているというケースも多く見られます。
そこで、2025年最新版として、やってはいけないNISA活用術ランキングTOP5をお届けします。
これを読めば、自分が損する使い方をしていないかがチェックできるはずです。
初心者の方も、すでに運用中の方も、行動するのは大事ですがぜひ一度立ち止まってご確認ください。
第1位:生活費を削ってまで満額投資している
新NISAの非課税枠を最大限活用したい気持ちはわかります。
しかし、毎月の生活費を削ってまで投資枠を埋めようとするのは本末転倒です。
NISAはあくまで余裕資金での運用が原則です。
無理に満額を目指し生活がカツカツになれば、急な出費に対応できず投資資金を取り崩す羽目になるかもしれません。
結果的に、長期運用のメリットも得られず、非課税の恩恵を活かしきれないケースがあります。
以前の記事でも紹介したように、新NISAの良さは長期・積立・分散にあります。
まずは生活防衛資金を確保し、無理のない範囲で積み立てていくことが、資産形成の王道です。
第2位:とりあえず流行っている個別株を買っている
SNSやネットで話題の素人インフルエンサーが推す銘柄に飛びつく流行り株投資は、短期的な値動きに振り回されがちです。
新NISAの特徴は非課税で長期保有できる点ですが、個別株は業績や市況に大きく左右されるため、長期で安定して成長するかは未知数です。
特に、情報に踊らされて買った銘柄が値下がりし、損切りせざるを得ない状況になれば、NISA枠を無駄に消費しただけということにもなります。
長期投資の王道は、インデックス投資や分散投資です。
自分の投資目的やリスク許容度を明確にした上で、適切な銘柄選びを行いましょう。
第3位:高配当株ばかりで偏ったポートフォリオを組んでいる
非課税なら配当金を沢山貰いたい、と高配当株ばかりに投資する方も多いですが注意が必要です。
確かに配当金を非課税で受け取れるのは魅力的ですし、有名な素人インフルエンサーほど無難な高配当株ばかりを勧めるため、投資初心者はその情報を鵜呑みにしがちです。
しかし、高配当株は業績が悪化すれば減配リスクがあり、個別株なので株価下落のリスクも伴います。
また、分散が不十分なポートフォリオは、1社・1業種の影響を強く受けてしまうため、長期的な資産形成には不向きです。
配当を重視するのは悪くありませんが、複数の投資先に分けてリスクを抑える工夫が重要です。
くれぐれも、有名だからと言う理由だけで鵜呑みにするのは止めましょう。
第4位:SNSで見たおすすめ銘柄をそのまま買っている
X(旧Twitter)やYouTubeでは、この株今が買い、という情報で溢れています。
しかし、よく確かめもせずそれを鵜呑みにして投資してしまうのは危険です。
おすすめしている人とあなたとでは、投資目的も資産状況も異なりますし、何より素人インフルエンサーの発信には広告目的やバイアスが含まれていることもあります。
自分で調べずに買った銘柄は、少しでも含み損が出ると不安になり、慌てて売却するリスクが高まります。
新NISAはあくまで自分の資産形成のためのツールです。
情報は参考程度にとどめ、自分で納得できる判断ができるようにしましょう。
第5位:非課税枠を年初に使い切らず放置している
新NISAは年間最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)の非課税投資が可能ですが、使わなかった分の枠は翌年に繰り越せません。
いつかタイミングを見て投資しようと先延ばしにしていると、非課税枠を丸ごと失ってしまうこともあります。
特に投資初心者は、暴落が来たら買おう・もう少し勉強してからと慎重になりすぎて、結局1年が終わってしまうというパターンも少なくありません。
まずはつみたて投資枠から、少額でも毎月自動で積み立てる形にすれば、非課税枠をムダにせず、長期的な資産形成の第一歩を踏み出せます。
あなたの投資目的に合った使い方を
新NISAは、長期的な資産形成をサポートする強力な制度ですが、使い方を間違えると本来のメリットを活かせません。
焦らず、自分に合ったペースと方法で運用することが大切です。
今回のランキングを参考に、今一度ご自身の投資スタイルを見直してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
どんなに良い制度も、それをしっかり理解した上で使わないと意味がありません。
日々のホームワークこそ、あなたの資産形成の成功に直結する努力はありませんので継続しましょう。