- 12日(水)米CPI発表
- 14日(金)米小売売上高発表
- 米国企業決算シーズンに突入
これまでの動き
先週の米雇用統計は特段のサプライズもなく無事通過しました。
一部の企業に勤める高所得者のレイオフはあったものの、米国全体の雇用環境は悪化しておらず堅調な数字を維持しています。
FRB(米連邦準備制度理事会)は5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)にあと1回の利上げを用意しており、その後は現在の政策金利を維持する考えを示しています。
直近で危惧されていた米国地方銀行の連鎖破綻もなく、多少のリスクは抱えていますが大した混乱は起きませんでした。
従って、4月も引き続き株式市場は堅調な動きが予想され、新社会人を含め投資初心者がつみたてNISAを用いた長期投資を始めるには良い機会でしょう。
今後の投資戦略
今後は決算シーズンがスタートするため、保有する企業の決算内容や全体の業績がどうなっているかなどに注目しましょう。
特に、今まで米国経済を牽引していたGAFAM(グーグル・アマゾン・メタプラットフォーム・アップル・マイクロソフト)など巨大テック企業や半導体企業などは成長率に限りが見られ、コンセンサス予想を下回る悲惨な決算になる可能性があります。
加えて、小型のハイテク株などは利益を出していない企業も多く、資金ショートを起こす危険性すらあります。
こう言った企業の株は、今の様な高金利下の環境では上昇する事が難しく、決算をミスすれば株価が急落する可能性があるなど、とても投資適格とは言えません。
従って、銘柄選びは慎重に行う必要があり、インデックスファンドなど無難な投資に切り替えると言うのも一つの手かもしれません。
夏場にかけて調整局面が訪れる可能性もあり、投資は継続しながらもしっかりホームワークしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
金利上昇局面は終盤に来ているものの、決算シーズンに突入する事や小型ハイテク株の問題など気を付けなければならない事もあります。
日々変わる状況もチェックしながら、経済全体を把握するように努めて下さい。