【4月24日~28日】重要イベントと考え方

心得
  • 巨大テック企業の決算が相次ぎ発表
  • 28日(金)米3月PCEデフレーター発表
  • FRBの利上げ停止時期が変化するか

決算シーズンに突入

今週は米国決算シーズンの中でも特に大事な週となります。

米国は本格的な決算シーズンに突入し、これまで発表された企業の第1四半期決算は、コンセンサス予想を上回った割合が過去の平均を下回っているためやや苦戦していると言えます。

セクターによって明暗が分かれており、一時期混乱していた金融セクターは上方修正のポジティブサプライズを発表するなど好調である一方、情報技術・通信サービスなど収益悪化が懸念されるセクターは決算をミスする可能性が高いとされています。

米国株全体のEPS・収益ともに過去平均に比べ下回ることが予想されており、今後の成長率も含め厳しい決算になるかもしれません。

そんな中、今まで米国株を牽引してきた巨大テック企業が決算を発表するため、ハイテク企業の成長を占う上で非常に重要と言えます。

特に、昨今注目されているOpenAIが開発した『chatGPT』は、マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)と提携した事でどのような成長戦略が描けているのか、今後のマネタイズは可能なのか、他社の同サービスの進捗も含めカンファレンスコールを聞き逃さないようにしましょう。

加えて、今週も個人消費に関する重要な指標が発表されることも忘れてはいけません。

FRB(米連邦準備制度理事会)は、これまで5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での+0.25%を最後に利上げを停止するのではないかと見られていましたが、ここにきて6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でも追加の利上げをするのではないかとの声も聞かれるようになりました。

現在の予想は、5月に0.25%の利上げをする確率が89.1%と利上げはほぼ間違いないですが、6月は利上げ停止の確率が68.6%で最も高く、0.25%の利上げをする確率が23.4%と差は大きいものの無視できない数字となっています。

今後のインフレに関する指標が予想を上回るようなことがあれば、これまで利上げ停止に傾いていたFRB(米連邦準備制度理事会)も考えを変える可能性があります。

そうなれば更なる金利上昇となり、業績による投資戦略は一から見直さなければなりません。

従って、金利・業績両面の発表に注視する必要があります。

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今後の投資戦略

これから買い増しを検討するには少し時期が悪いかもしれません。

これまでは米地方銀行の混乱はあったものの、概ね堅調に推移してきました。

ハイテク企業の筆頭である有名企業が、これまで通り堅調な成長率を維持できるかと言えば大いに疑問である事に加え、仮に決算をミスする様な事があればこれまで上り調子であった株価にも大きな影響を与える事になるでしょう。

各企業の業績を吟味する事は勿論ですが、これから成長するセクターや国がどこかをしっかり判断する事が大切です。

もう一つ重要なのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを停止しても早期に利下げに転じる可能性は低いという事です。

投資家の中には、6月にも利下げするのではとの予測を立てていますが、それはFRB(米連邦準備制度理事会)がきっぱりと否定していますし、今後一年程度は今の政策金利のまま据え置かれる旨の意見が発せられているため、投資家の期待に反し失望感が出る事が考えられます。

従って、つみたてNISAを利用した積立投資や長期投資は継続しながらも、強気な態度はやや改めた方がよさそうです。

まとめ

いかがでしたか?

これからより重要な時期となりますので、安易な投資行動は控えて慎重な動きを心掛けるようにしましょう。

ただし、だからと言って全売りする様な場面が来るようなことは考えられませんので、過度な悲観とならずホームワークを続けて下さい。

あなたの資産を増やしていくためにも、メリハリのある行動で儲けていきましょう。

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