「老後2,000万円問題」
「年金だけじゃ足りない」
「物価は上がるのに給料は増えない」
そんなニュースを横目に、不安はあるけど何をすればいいかわからない。
それが、40代の本音でした。
でも、2022年に思い切ってつみたてNISAを始めたのが転機でした。
そう語る彼は、投資の知識ゼロから、月3万円ずつコツコツ積立し始めたそうです。
3年後の2025年には、資産はついに200万円を突破しました。
本記事では、そんな40代投資初心者が実際にどんな銘柄に投資し、どんな失敗をして、いくら増えたのか――すべてリアルに公開します。
これから投資を始める方や、今のままでいいのか不安な同世代の方に、少しでも役立てば嬉しいです。
投資歴わずか3年、40代サラリーマンの挑戦
彼は現在、43歳のごく普通のサラリーマンです。
地方在住、妻と小学生の子どもが2人。
年収は550万円前後で、決して裕福とは言えません。
20代・30代の頃は、投資なんてお金に余裕のある人がやるものと思い込み、貯金だけでなんとかなると信じていました。
実際、投資に対しては怖さしかなく、株や投資信託という言葉を聞いてもピンとこない、典型的な投資に縁のない人間だったのです。
そんな彼が投資を始めたきっかけは、2019年頃に話題となった老後2,000万円問題でした。
当時は他人事に感じていたものの、40代に差しかかるとともに、子どもの教育費や住宅ローン返済、そして自分たちの老後の生活を現実的に考えるようになりました。
そこではじめて、今のままじゃ足りないかもしれないと危機感を持ち、2022年に重い腰を上げて当時のつみたてNISAを開設しました。
最初は月1万円の積立から始め、手探りで本やブログを読みながら少しずつ投資額を増やしていきました。
今では月3万円をつみたて、米国株の高配当ETFやインデックスファンドを中心にポートフォリオを構成しています。
投資歴はまだ3年ほどですが、実際に資産が増えたり、配当金を受け取れたことで、自分でもできるという実感が湧きました。
このブログでは、彼のように投資=怖いと感じていた40代の方々に向けて、リアルな経験と資産推移を包み隠さず発信しています。
派手な成功談ではなく、地に足のついた資産形成の記録を、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
【公開】リアルな資産推移
彼が投資を始めたのは2022年1月です。
きっかけは、前述した老後2,000万円問題の報道と、子どもの将来への不安だった。
決して高収入ではないごく普通のサラリーマンである彼にとって、投資は怖いものでしかなかったが、何もしないほうがリスクだと感じ、まずは月1万円のつみたてNISAからスタートした。
● 2022年末時点:資産額 約36万円
・月1万円×12カ月=12万円
・ボーナス時に+10万円の一括投資
・評価益:約+4万円(主にeMAXIS Slim米国株式(S&P500))
この年は、金融の基本を勉強しながら慎重に積立を進めた。
年末時点では約36万円の評価額となった。
● 2023年末時点:資産額 約102万円
・月2万円に増額(年間24万円)
・ボーナスから追加で20万円を投入
・トータル投資額:約66万円
・評価益:約+36万円(株式市場の回復と円安の恩恵)
2023年は、彼にとって投資が面白くなってきた年だった。
S&P500やNASDAQの回復で含み益が一気に伸び、モチベーションも上がった。
積立額も月2万円に増やしている。
● 2024年末時点:新NISA開始、資産額 約165万円
・月3万円へ増額(年間36万円)
・ボーナス追加:30万円
・トータル投資額:約132万円
・評価益:約+33万円
新NISA元年のこの年は、インフレや利下げの期待などで株式市場が堅調だったものの、彼はやや守りの姿勢に。
S&P500とオルカンを軸にしつつ、一部を高配当株式インデックスにシフトしました。
配当金の受取も始まり、投資への実感がさらに高まった。
● 2025年5月時点:資産額 約205万円
・月3万円の積立を継続中
・2025年5月時点での評価益は約+45万円
現時点では、彼の資産は200万円を突破。
相場環境に左右される場面もあるが、続けることが何よりも大事という実感を深めている。
暴落時も積立をやめず、相場は上下するものと腹をくくれたのは、この3年間の経験によるものだ。
初心者がやらかした3つの失敗
彼は投資を始めてから3年が経つが、順調だったわけではない。
むしろ、最初の1〜2年は小さな失敗の連続だった。
ここでは、そんな彼が実際に経験した投資初心者がやりがちな3つの失敗を紹介する。
これから投資を始める方が同じミスを避けるヒントになれば幸いだ。
① 相場が下がるとすぐに不安になって売却
2022年、ロシアのウクライナ侵攻や米国の金利急上昇により株価が下落した時期、彼は買ったばかりのS&P500インデックスファンドをわずか1カ月で売却してしまった。
理由は含み損が怖かったから。
その後すぐに相場は回復し、彼は後悔することに。
今では下がった時こそ買い場と冷静に捉えられるようになったが、当時の感情に任せた売買は大きな教訓になったという。
② 高配当株に飛びついて手数料と税金で損
SNSで配当月〇万円達成!という投稿を見て、彼も高配当株に飛びついた。
しかし、米国株を円で買って為替手数料がかかり、さらに配当には日米で二重課税。
手数料と税金を差し引くと、思ったより手元に残らず、高配当=得ではないことを実感。
今では、長期で増やすならインデックス、配当狙いは非課税枠内でが基本方針だ。
③ 毎月の積立額をいきなり増やして生活が苦しくなる
投資を始めて楽しくなった彼は、ある時つみたて額を月5万円に増やした。
だが、数カ月で生活費が足りなくなり、結局一部を売却してしまった。
投資は無理のない額で続けるべき。
この失敗を通じて、継続できる金額が一番大事だと痛感したという。
続けてよかった3つの習慣
投資を始めた当初、彼は不安と失敗の連続だった。
それでも3年間、コツコツと続けてきたことで見えてきたことがある。
成功への特別なスキルや知識は不要だった。
むしろ、日々の地味な習慣こそが資産形成の鍵だったという。
ここでは、彼が本当にやってよかったと実感している3つの習慣を紹介する。
① 毎月の積立を自動化
彼は、最初はつみたてNISA、新NISA開始後はつみたて投資枠で、毎月自動的に3万円を積立設定している。
ポイントは、一度設定したら放置すること。
相場が下がっても、感情に左右されることなく買い続けられるのが最大のメリットだ。
手動で買っていたころは、ニュースやSNSに影響されて買うのをやめようかと迷うことも多かったが、自動積立に切り替えたことで、継続が圧倒的にラクになったという。
② 月1回の資産チェック&記録
毎月末、彼は保有資産の評価額と投資額、損益をスプレッドシートに記録している。
この習慣は成果が見える化されるため、投資に対するモチベーション維持につながっている。
また、暴落時でもこれまで積み上げた実績があると冷静に判断できるようになった。
数字は正直だ。
派手な儲け話より、自分の資産の推移を見える化することが投資継続の土台となった。
現在では多くの資産管理アプリもあり、面倒な人でも簡単に見える化が出来ます。
③ 毎朝10分の情報チェック
朝の通勤時間に、経済ニュースや証券会社の相場まとめを見るのが彼の日課。
難しい専門知識ではなく、日経平均が上がったか下がったか、FRBの金利方針に注目など、大きな流れだけを押さえている。
これにより、投資への理解が自然と深まり、市場の波に流されすぎない感覚が身についたという。
投資は派手なテクニックより、地味な習慣の積み重ねがものを言う。
彼が語るように、特別な才能より、日々の小さな継続こそが最大の武器なのかもしれない。
今すぐマネできる3つの習慣、ぜひ今日から取り入れてみてほしい。
40代でも資産形成は間に合う
彼が投資を始めたのは40代に入ってからだった。
今さら遅いのでは?という不安を抱えながらも、一歩踏み出したことで資産形成の第一歩を踏み出せた。
もちろん、失敗や迷いもあった。
しかし、自動積立、資産の見える化、日々の情報収集といった地道な習慣を続けた結果、3年で資産は着実に増加。
投資に対する知識や判断力も身についた。
40代は、収入のピークと支出の増加が重なる時期でもある。
しかし、老後が不安と感じた今こそ、行動を始める最大のチャンスだ。
時間は20代・30代ほど残されていなくても、適切なリスクと向き合いながら継続することで、資産は確実に積み上がる。
彼のように、特別な知識がなくてもやってみる・続けてみるだけで未来は変わる。
40代だからこそ間に合う、むしろ始めるべきタイミングなのだ。
今日から始めて、5年後・10年後の安心を一緒に育てていこう。
まとめ
いかがでしたか?
40代だからと言ってもう遅いという事はありません。
人は誰しも今日より若い日はありません。
今日から変わる事であなたの未来は確実に変化します。
それを良い方向にできるよう一緒に考えましょう。
併せて読みたい: