- 22日(水)エヌビディア決算発表
- 23日(木)米5月製造業PMI発表
- 直近の経済指標は予想を下回る
これまでの動き
米国では、雇用統計を始めとした重要な経済指標が予想を下回るなど、インフレ再燃が危惧されていた労働環境の悪化などから株価は堅調に推移しました。
雇用者側にとってはネガティブ要因であっても、インフレ再燃だけは何とか阻止したいFRB(米連邦準備制度理事会)にとってはポジティブ要因と言えます。
インフレ沈静化は達成されつつあるものの、FRBがこれまで堅持してきたインフレ目標は2%であるため、あと一歩インフレ退治が必要な状況が続いています。
これまでは、2024年の早い段階で利下げに転じるとの期待感から年初来上昇を続けてきましたが、4月に入ると利下げ時期が大幅に後退するなど、FRBメンバーのタカ派発言が相次いだ事や米長期金利が上昇した事などネガティブ要因が続き下落しました。
しかし、それも直近の経済指標が予想を下回る結果が続いたことで、改めて利下げ期待が再燃され5月に入って堅調さを取り戻しました。
投資家の間では、早くても9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げが発表されるのではないかと考えられています。
11月の米大統領選挙の時期と重なるだけあって、政策変更と選挙との関係を疑われる可能性があるため確率としては低そうですが、このまま経済指標が予想を下回る結果を示すようだとそうも言っていられません。
利下げ時期は投資家にとって最重要項目ですので、関連する情報はしっかり把握する必要があります。
これからの投資戦略
エヌビディアの決算に注目しましょう。
今週は半導体大手のエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)の決算発表があります。
これまで米国株を牽引してきたAI関連で最も重要な企業が、半導体関連を製造するこの企業なのです。
エヌビディアの決算内容によって米国株の今後が決まると言っても過言ではなく、仮に決算をミスするようだと半導体セクター全体に留まらずハイテク企業全体に下落の影響があるかもしれません。
これから先のAI関連市場の成長や半導体需要など、今後の成長に対するガイダンスやカンファレンスコールなどでどのような事が語られるかなどすべてが注目の的です。
それほどまでにエヌビディアの決算は注目されているため、一般投資家も含めて今後の投資戦略を考える上でも確実にチェックしておく必要があります。
長期投資や積立投資をメインとする投資初心者は、引き続きコツコツと積み立てを継続する事が一番であり、決算などの情報に踊らされる必要はありません。
しかし、それでも主要指数に影響を与える可能性が高いですので、パニックにならないためにも頭の中に入れておく必要はあるかもしれません。
長期投資は暴落との戦いでもありますので、一喜一憂せず淡々と積み立て続けて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
一つの企業の決算がこれほどまでに注目されるのも珍しいと感じます。
しかし、米国株のけん引役でもあるエヌビディアは良い成長を続けてくれることを願います。
FRBの動向と合わせてチェックしましょう。