【5月29日~6月2日】重要イベントと考え方

心得
  • 2日(金)米5月雇用統計発表
  • 米国経済は底堅い
  • 債務上限問題は終了

これまでの動向

FRB(米連邦準備制度理事会)によるタカ派寄り発言や米国債務上限問題の煽り報道など、株価がギクシャクする展開が続きました。

5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、パウエル議長は会見で今後は経済指標によって政策を決定していく旨のメッセージを出しました。

これによって、インフレ率が順調に低下し続ければ、利上げ停止を実行する可能性が高まりました。

しかし、直近の経済指標は低下しているものの、過去の統計に比べ高い位置にあるため6月に利上げ停止を実行するか怪しい状況となっています。

投資家の予想も、6月に0.25%の利上げをする確率が約65%と最も高く、利上げ停止する確率が約34%と、やはり昨今の強い経済指標を見るに投資家の間でもあと1回の利上げを織り込んでいると考えられます。

仮に、利上げ停止が7月のFOMCに先送りとなれば、それまで楽観的に上昇していたハイテク株にはネガティブ要因となります。

早期利下げの可能性がなくなり、更に利上げ停止時期まで遅れてしまう事は、米国の金利上昇の圧力が掛かり続ける事を意味しますので株式市場にとって決して良くないことです。

今週末には雇用統計も控えており、今週の経済指標は特に注意して確認する必要があります。

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これからの投資戦略

米国の経済指標を確認することが第一です。

確かに、最近は世界のマーケットが堅調な展開となっていますが、個々の市場を注意深く見ると決算クリアする企業が多く出ている市場や資金流入で押し上げられている市場などまちまちな状況です。

全降りするような状況ではないものの、やはり上昇ペースが行き過ぎていると言わざるを得ません。

債務上限問題のいざこざ解消でリスクが緩和されたと言われていますが、元々重要なイベントではない事や本来警戒すべき高止まりする賃金インフレや強い経済指標など、直近のリスクは何一つ解消されていません。

従って、これから先も楽観的でいられる保証はどこにもありません。

高値掴みにならない様気を付けましょう。

長期投資や積立投資は、これらのイベントで投資態度を変える必要はありませんので継続して下さい。

まとめ

いかがでしたか?

マーケットが堅調だった事で乗り遅れたと悔やむ投資家がいるかもしれません。

確かに、短期的には上昇していますが、これが長期にわたる上昇局面の起点になるかと言えば全く違います。

あなたの投資目的を今一度確認してから相場に臨んでください。

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