- 10日(金)米5月ミシガン大学消費者信頼感指数発表
- 日・米共に決算シーズン中
- 雇用統計の結果によるFRBの動向
これまでの動き
2024年5月3日に発表された米4月の雇用統計の結果は以下の通り。
非農業部門雇用者数前月比予想24.3万人に対し、結果17.5万人。
失業率予想3.8%に対し、結果3.9%。
平均時給+7¢。
これまでの経済指標は予想を超える結果が続いており、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ時期が大幅に後退するのではとの懸念から株価はギクシャクしていました。
しかし、4月の雇用統計が市場予想に反して悪化していたことでその考えも改められました。
FRBは、米国の個人消費が旺盛で今後のインフレ再燃を警戒してか、利下げ時期を後退させるタカ派発言を続けてきました。
雇用環境が良い状態という事は個人消費にプラスの影響を与えますので、FRBはなんとかその沈静化を図る必要がありました。
これまで急ピッチで上げてきたFF金利(フェデラルファンズレート)は5.50%まで達しています。
その効果もあってか、インフレは9%を超えるピークから3%台まで落ち着き、累積的な効果が見られました。
その間にも、米国経済がリセッション入りすることなく導けた事でパウエル議長を始めとしたFRBメンバーは高い評価を得ました。
ここからFRBの目指す2%台まで持っていくため、どのタイミングで利下げするべきなのかが注目されている訳です。
パウエル議長会見からこれ以上の利上げは無いため、今後の利下げのタイミング次第で株価の上昇時期が変わると言っても過言ではありませんので投資家の間でも重要視されています。
投資家の間では、利下げタイミングが早くても9月と考えられており、2024年当初の予想と比べて大幅に後退しています。
それに加えて、既に決算シーズンに突入しており、その結果で株価の明暗が分かれています。
AI関連銘柄を中心とした決算良好銘柄はこれからの成長も期待され上昇しているのに対し、ガイダンスが予想を下回るなど決算ミスする企業は急落に見舞われています。
主要指数は4月の下落から切り返していますが、だからと言って何でも上がると言う相場ではありませんので、個別株投資の場合は決算内容をよく確認する必要があります。
これからの投資戦略
決算良好銘柄に投資しましょう。
短い調整期間となった4月の下落が終わり、今は全体的に上昇相場に向かって堅調な展開を見せています。
これも雇用統計の結果が主因であり、米長期金利の低下と合わせて個別株が見直される状況となりました。
長期投資や積立投資を目的とした投資初心者の多くが4月の下落で振り落とされましたが、本来は短期の株価に一喜一憂する必要は無く長期で積み立てるマインドを養う必要がありました。
従って、今後もコツコツと継続する姿勢が試されますので、下落に慣れるまでは相場を気にしないなどの対策を講じると良いかもしれません。
積立投資の設定をしてしまえば自動的に買い付けは行われますので、途中経過は気にせず本当に必要なその時まで置いておきましょう。
長期投資を成功させるカギは忘れる事です。
日々のホームワークを優先させましょう。
まとめ
いかがでしたか?
4月は多くの投資初心者が脱落した事でしょう。
あの場面で買い向かうマインドが無ければまだ初心者の域を脱する事は出来ません。
あなたの投資目的と照らし合わせながら適切な情報を得ていきましょう。