- 5日(水)米5月ISM非製造業景気指数発表
- 7日(金)米5月雇用統計発表
- 小型ハイテク株のガイダンスが悪い
これまでの動き
エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)の決算クリア後、AI関連銘柄や半導体セクターの業績が良い事が確認された結果、ハイテク株を中心に堅調な週となりました。
加えて、PCEデフレーターなど直近の重要指標が予想を下回ったため、米長期金利の低下が見られた事もポジティブ要因となりました。
これは、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策を決定する上で大事にしている指標であり、今後の利下げ時期に少なくない影響を与えています。
投資家もそれが分かっているのか、6月・7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では現状維持が確実視されているものの、早ければ9月には利下げをするのではないかとの思惑が根強くなっています。
2024年は早期から利下げが期待されてきた年ですが、年後半にかけての利下げ時期予測は9月か12月、又はその両方とする見方がほとんどです。
11月に米大統領選挙がある関係で11月のFOMCで利下げするような事は考えられず、かと言って6月・7月では米国経済が十分に冷え込んでおらず、インフレ再燃懸念があるため選択肢として9月か12月となるのでしょう。
しかし、それまでの経済指標で米国経済が力強いとの結果が出ればこの限りではなく、今後も慎重に確かめていかなければなりません。
一方で、週の後半にかけて米長期金利の上昇や、小型株の決算がミスすると言った事もあり失速する場面も見られました。
これは、いくつかの小型グロース株が決算でガイダンスが予想を下回るなど、AI関連銘柄であっても今後の成長が鈍化する可能性を示唆した事でハイテク株が落ち込む場面がありました。
AI関連銘柄は今の米国株の牽引役と言っても過言ではありませんので、このセクターが失速するとなると米国主要指数を始めとして総崩れになる恐れもあり多くの投資家に警戒されました。
この分野はマグニフィセントセブン(アップル・マイクロソフト・アルファベット・アマゾン・メタ・エヌビディア・テスラ)にプラットフォームを牛耳られており、それらにコストを支払う形で各企業が成長しているため、常にコスト増などのリスクが付きまといます。
それらのリスクを危惧する発言がカンファレンスコールで見られるなど、警戒すべき問題が増えているという訳です。
今すぐにバブルが弾けると言った何か大きな事態になる事はありませんが、今の上昇が長期にわたって続くと言う楽観視は止めましょう。
これからの投資戦略
引き続き決算良好銘柄に投資しましょう。
そうは言っても、世界経済の牽引役である米国を主要の投資対象にすることに変わりはありません。
日本株の様に、内需がボロボロの上に増税・利上げすると言った政府による国民淘汰で衰退する市場とは違い、米国は世界に向けた企業が盤石であり、これからも先頭に立って成長していく可能性が高いです。
従って、あなたが資産形成を行う上で成長に対して投資できているかが重要となってきます。
無数の銘柄やファンドが存在しますが、これらの要素やコストを考え選択していくと良いでしょう。
日本はこれからますます二極化して行き、ごく一部の勝ち組企業によってのみ経済が支えられる構図になっていくことは間違いありません。
つまり、誰を顧客にしているのかが全てあり、この先企業が成長するかの判断材料になります。
政府は完全に国民を見捨てていますので、自助で生き残れなかった者は全て搾取し淘汰する流れが出来ていますので、その流れに乗れなかった存在は全て自己責任で切り捨てるでしょう。
そうならないためにも、人生の早い段階から自分自身で戦略を立てて人生を送る必要があります。
その中でも経済的自立は人生の大きな部分を占めますので、一日一日を一生懸命に生きなければすぐ淘汰の波に飲まれてしまいます。
これまで学ばなかった事や今まで洗脳されてきた価値観など、あなたの人生を阻害する思考に気づきいち早く脳内を変革していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
経済的自立を達成するためには、小手先の投資テクニックなどほとんど役に立ちません。
ただ目的と手段がごちゃ混ぜになっているだけです。
あなたは自分の人生をどうしたいのか、もう一度考えながら投資と向き合いましょう。