【7月1日~5日】重要イベントと考え方

心得
  • 1日(月)米6月ISM製造業景気指数発表
  • 5日(金)米6月雇用統計発表
  • AI関連銘柄が調整局面に入るか

これまでの動き

米国株は、これまで株価を牽引してきたAI関連銘柄に幅広い売りが出たことで下落する展開となりました。

年初より株価上昇の原動力となり、特にエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)は連続して決算クリアし、株式分割などのイベントもこなしつつ株価が2倍に迫る勢いを保っていました。

しかし、さすがに一方的な値上がりやAI関連銘柄の活況具合が世界に広まると、過熱感から利益確定売りや空売りが仕掛けられるなど振り回される相場が見られます。

株価の急激な下落から、個人投資家を中心に不安が広がるなどの意識が生まれがちですが、AI関連銘柄そのものが傷んだ訳でもなく、本来であれば一過性のものと捨て置くのが一般的です。

実際、エヌビディアも急激な下げがきたものの、その後は持ち直しそのままの流れを維持しています。

投資初心者が個別株を触ると、こう言った時に狼狽売りをする結果いつまで経っても儲からない仕組みが出来上がっています。

FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ後退の局面では、長期金利も上昇しやすいためハイテク株は下がりやすいと言った事情はありますが、良好な業績に支えられている部分もありすぐさま全降りする必要はありません。

しかし、AIバブルとも言うべき年始からの上昇も、そろそろ調整局面に入る事は覚悟する必要があります。

一般的に夏枯れ相場は株価が上がり難く、またFRBが早期に利下げする可能性が低い事などがネガティブ要因となり、一旦調整が入っても可笑しくありません。

雇用統計など、直近の経済指標を確認しなければ経済の動向はつかめませんが、過度な楽観視は控えた方が良いでしょう。

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一方、日本では日経平均株価が一時4万円を超えたことで完全に浮かれ切っており、その原因が海外投資家や円安によるものだと理解していないと、日本経済が再び成長するのではと勘違いして投資する可能性があります。

実際に4万円を超えていたのは3月下旬頃であり、今は4万円に迫る上昇を見せていますがあの頃の様な力強さは見えません。

つまり、今回も円安を背景とした海外投資家の資金流入が主で、日本経済が回復したり全体的に企業業績が良いなどと言った事はありません。

あくまで、企業の取引相手が海外や輸出企業などが好業績の恩恵を受けているだけで、国内は実質賃金25ヵ月連続マイナスの悲惨な経済が続いています。

もはやリーマンショックの頃より酷い経済に陥っているにも関わらず、岸田政権は更なる増税を立て続けに強行しようとしており、経済が上向くはずがありません。

それに加えて、需要が無いのに賃上げをするように圧力をかけているため、それがそのまま最終消費者に価格転嫁され、又価格転嫁できない中小企業に押し付けられ、需要が更に消滅している現状でどうやって実質賃金が上向くのか理解に苦しみます。

賃金上昇は旺盛な需要があって初めて可能であるにも関わらず、ただ物価高に拍車をかけているだけですので、今後も物価高は収まりません。

従って、今後も一部のセクターを除き日本株は投資価値がありません。

最近人気の高配当株銘柄も軒並み割高になっており、ただ買って放置しておけば良いなどと誤った情報に踊らされない様に気を付けましょう。

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これからの投資戦略

今一度保有銘柄を確認しましょう

市場や企業が成長する銘柄を保有しておけば、いずれは株価が上向く時が来るかもしれません。

中長期的な保有を検討している投資家なら、目先の上下に惑わされず決算など重要イベントをしっかり確認する戦略を取っていると思います。

しかし、訳も分からず流行りに乗っかっている投資初心者は、今の上昇相場が当たり前ではなかった事をいずれ理解するでしょう。

その時に退場しないためにも、日々ホームワークを欠かさず、時にはポジションを減らす事も考えましょう。

FRBの利下げ時期は未だに不透明です。

年内1回の利下げを想定しているものの、その時期は不確定でありそれを期待した買いがいつまでも続くとは限りません。

長期投資家や新NISAなどでの積立投資のみを行う投資初心者にはあまり関係がありませんが、下落局面が来ても慌てることのないように構えておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

米国株と言っても、常に右肩上がりで成長するわけではありません。

経済がよく分からない内は、インデックスファンドを愚直に積み立てるなど資産形成のみに主眼を置きましょう。

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