【7月15日~19日】重要イベントと考え方

心得
  • 16日(火)米6月小売売上高発表
  • 米国企業決算シーズン本格化
  • セクターローテーションの期間

これまでの動き

先週の米国株は、CPI(消費者物価指数)が低下し9月利下げが現実化するのではとの憶測から上昇し、結果市場予想を下回る内容が発表されるとそれまで上昇を牽引してきたAI関連銘柄が幅広く売られる展開となりました。

米国経済の悪化を懸念する動きや、事実が確認できた後に売り始めた投資家などが主な原因であると考えられます。

その代わり、これまで高金利下で日の目を見る事が無かった銘柄に資金移動する事態となりました。

これは、利益確定売りと出遅れ銘柄に的を絞った短期トレードと考えられ、AI関連銘柄が投資家から見限られて下落した訳ではないと理解するべきです。

その証拠に、投資家の間では7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では現状維持の確率が9割を超えているものの、9月のFOMCでは0.25%利下げの確率が88%以上となっており、今の米国経済を鑑みれば9月には利下げを開始し、残りの11月・12月のFOMCでもそのどちらかで追加の利下げがあるのではないかと予想しています。

米国株にとって利下げはポジティブ要因となります。

しかし、それも米国経済がソフトランディングに成功している事が前提となっており、米国経済の悪化が著しいと判断されれば短期的な混乱は免れません。

今の所そのような兆候は見られませんが、9月までに発表される経済指標は米国経済の今後を占う上で非常に重要となってきます。

マグニフィセントセブン(アップル・マイクロソフト・アルファベット・アマゾン・メタ・エヌビディア・テスラ)を筆頭に上昇してきた相場は、次の牽引役を探している可能性も高く、その意味においてもこれから本格化する決算の内容を確認する必要があるでしょう。

今回の決算は前回に比べてさらに厳しいものになるでしょうし、セクターローテーションで上昇した各セクターはこれからの成長を見越して買われた訳ではありません。

あくまで投資家が出遅れ銘柄に注目しただけなので、この上昇も数日の内に終息すると考えられます。

これから決算シーズンに突入する時期にわざわざ成長の乏しい銘柄を継続保有する理由はなく、再び良好決算銘柄に資金が集中すると考えます。

今後は少しの決算ミスも命取りになりかねませんので、決算内容は特にしっかり確認しましょう。

スポンサーリンク

これからの投資戦略

決算の内容を確認しましょう

2024年はこれまで順調に株価が上昇ました。

しかし、バリュエーションが高くなるにつれ、それを維持するハードルも高くなります。

特にAI関連銘柄は、これまで世界中の投資家の人気を集めてきましたので、株価の維持は相当苦労すると考えます。

個別銘柄を中心に投資しているならば、特に注意して行動しなければなりません。

決算のミスはそれまでの上昇を台無しにする可能性があります。

難しい判断を迫られますので慎重に判断しましょう

長期投資家や積立投資をメインにする投資初心者は、直近の上げ下げに関係なくコツコツ継続しましょう。

一年を通じて上昇し続ける相場はありません。

短期では大きく調整する場面もあるでしょうが、それに惑わされず愚直に積み立て続けられた投資家のみが資産形成を達成するのです。

短期の値動きに惑わされたり、意味のない情報を発する素人インフルエンサーに惑わされるようでは長期投資家にはなれません。

あなたの投資目的をよく考えて行動しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

これから年間を通じて一番難しい相場に突入すると言っても過言ではありません。

過度な楽観視は捨て、相場の今を見つめましょう。

タイトルとURLをコピーしました