- 24日(水)米7月製造業PMI発表
- 26日(金)米6月PCEデフレーター発表
- セクターローテーションがどこまで続くか
これまでの動き
2024年は、年初からAI関連銘柄や半導体セクターが中心となって米国主要指数を牽引してきましたが、CPI(消費者物価指数)の発表以後それらの銘柄が下落する局面となりました。
原因は様々ですが、CPIが予想を下回った事で米国経済のハードランディングが強く意識されたこと、バリュエーションが高まり過ぎたAI関連銘柄などから出遅れ銘柄へと資金が循環するセクターローテーションが起きた事など、高い成長性から株価を伸ばしてきたAI関連銘柄も未来永劫右肩上がりとはいかなくなり大きな調整局面を迎えています。
加えて、トランプ前大統領の大統領当選予測やバイデン大統領の選挙戦撤退などで、トランプ前大統領が就任を予測した動きが顕在化してきました。
仮に、トランプ前大統領が大統領選を勝ち抜いた場合、これまでの円安基調のトレンドは現状の低い経済指標やFRB(米連邦準備制度理事会)への利下げ圧力、トランプ氏自身の言動など高い確率で反転するでしょう。
それを見越してか、投資家の間でも9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%利下げする確率が9割を超えています。
その後の11月・12月のFOMCでも0.25%利下げの確率が一番高く、選挙戦の結果によっては早々に複数回利下げする流れが作られる可能性が非常に高いと考えます。
そうなれば、日本がいくら利上げだ金融引き締めだとふざけた政策を話していた所で誰も意に介さず、為替相場において非常にボラティリティの高い状況が続くでしょう。
日本は元々米国株上昇の恩恵を海外投資家から受けていただけで、日本企業が成長する事や日本経済が正しい財政政策や減税によって景気回復するなど誰も考えていません。
それでも、これまでは円安と言う海外投資家にとって日本企業を安く買い叩けるチャンスの様な時期があったからこそ日経平均を始めとした株価が上昇しただけであって、この円安トレンドが終われば海外投資家の資金流出、輸出企業の業績悪化、破壊された内需は増税によって更に破壊され続ける悲惨な市場だけが残ります。
こんな市場に誰が投資しようとするでしょうか。
今後は、一時期泡沫の様に出てくる一部の企業が注目され遊ばれるだけで日本株に投資価値はありません。
円高の中で投資家の海外資産は目減りするでしょうが、ネガティブな事ばかりでもありません。
米国経済の立て直しで利下げや政策の変更によって再び米国株上昇の可能性はあります。
しかし、それを牽引する銘柄が今までと同じかと言われればそれは不透明と言わざるを得ません。
これからの投資戦略
今は我慢の時でしょう。
個別銘柄を中心にトレードする投資家は勿論のこと、積立投資などの長期投資家も不安な日々を感じていることでしょう。
長期投資家はこの期間でも愚直に積み立てを続けるのが大事です。
10年、20年と長期運用を続けていればこのような下落の機会など何回も訪れます。
その度に動揺していれば長期投資など出来るはずもありません。
知名度が高いだけの素人インフルエンサーなどの情報に踊らされ、あなた本来の投資目的を見失うようでは元々長期投資家には向いていません。
あなたの投資目的と違う情報を得ても何の意味もありませんので、みんなが知っているから、有名だからと言うだけで何の専門性も持ち合わせていない素人の言葉に惑わされず、コツコツと積み立てる忍耐力を磨きましょう。
それがあなたの資産形成の近道です。
まとめ
いかがでしたか?
2024年4月以来の調整局面で、今回は少し長く深い調整になる可能性があります。
個別銘柄はすぐに損切り体制に入るのが正解ですが、投資信託やETF(上場投資信託)などインデックスファンドをメインに投資している投資初心者は、むしろここで継続できるかが目標達成のカギになります。
あなたの投資目的を今一度思い出しましょう。