- 6日(木)米6月ISM非製造業景気指数発表
- 7日(金)米6月雇用統計発表
- 米国サービス業は依然として底堅い
これまでの動き
FRB(米連邦準備制度理事会)がタカ派姿勢を鮮明にしたことで、株価はギクシャクする展開となりました。
6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利上げを見送ったものの、今年はあと2回利上げする余地を残している旨の発言から利上げ局面は終了しておらず、引き続き金融引き締め長期化に備えなければなりません。
投資家に間でも、7月に0.25%利上げする確率は約87%、9月のFOMCでは金利据え置きの確率が約71%と7月には再び利上げするだろうとの予測がすでに織り込まれています。
これにより、早期利下げ期待を織り込んだ投資家はシナリオ変更を余儀なくされました。
一方で、AIブームの中で巨大テック企業を中心に上昇してきた株価は依然として堅調であり、投資家の買い意欲は衰えたように見えません。
しかし、だからと言って金利上昇局面で高PER(株価収益率)銘柄を物色するのは理に適っておらず、これからも上昇相場が続くかと言われれば疑問が残ります。
確かに、これまではナスダックが上昇を牽引してきましたが、それはAIブームのおかげであり、今後はしっかりとしたマネタイズ方法が確立されなければ株価上昇はいつまでも続きません。
2022年の様な急落に巻き込まれないためにも、引き際は見極めなければなりません。
ただし、これはあくまで金利上昇局面だからであり、今後の経済指標がインフレ鎮静化を決定付ける様な数字が出てくればこのシナリオすらも変更する必要があります。
これからの投資戦略
利益確定できる銘柄はどんどんしていきましょう。
上半期の株式市場は堅調に推移しましたが、それはある程度の楽観的な部分もあり、今後はその思惑が是正される可能性はあります。
金利上昇局面は最終段階に来ているものの、FRBは政策の判断として経済指標を注視する姿勢ですので重要な指標は今後も確認していきましょう。
最近の経済指標は市場予想を下回ることもあり、インフレ鎮静化が順調であると思わせる様な数字である一方、米国のサービス業は依然として好調であり景気は底堅いとも言えます。
引き続き難しい相場になりますので、長期投資目的やコツコツと積立投資をする投資家以外は慎重に行動しましょう。
多くの個人投資家が強気を維持している時こそ慎重に。
まとめ
いかがでしたか?
上昇相場に乗り遅れた投資家は今すぐにでも投資したいと思うでしょう。
それが投資で大損する最大の理由ですので、今までの上昇を考えるのではなくその銘柄は今の株価から上昇するのかどうかを今一度考えましょう。