- 11日(木)米6月CPI発表
- 12日(金)米7月ミシガン大学消費者信頼感指数発表
- 米長期金利が継続して低下するか
これまでの動き
2024年7月5日に発表された米6月雇用統計の結果は以下の通り。
非農業部門雇用者数前月比予想19.0万人に対し、結果20.6万人。
失業率予想4.0%に対し、結果4.1%。
平均時給+10¢。
非農業部門雇用者数は予想を上回る結果となりましたが、前月から伸びが鈍化しており失業率も増加しています。
平均時給の伸びも鈍化してるため、インフレ再燃を懸念する内容ではありませんでした。
中でも、小売業・専門サービス・ビジネスサービスなどに伸びが無く、個人消費などへの雇用環境が過剰になりつつあります。
失業保険申請件数も伸びてきており、米国経済の勢いにも陰りが見えています。
これまでは、AI関連銘柄が米国株を牽引していましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派姿勢やインフレ率が目標の2%台にならない事で利下げに踏み切れない状況などで一部の銘柄以外はやや調整しています。
昨今の米国経済は、日本と同様コストプッシュ型インフレの要因が強く、これまでやってきた対処法では効きづらくなっています。
米国のGDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費が落ち込めば、米国経済全体の成長が厳しくなってきます。
米国経済が悪化するのではないかとの見方が広がれば、株などのリスク資産から米国債などの安全資産に資金が移動します。
そのため、グロース株を中心として株価は下落しやすくなるものの、米長期金利が低下するため株式市場にとってはポジティブ要因にもなります。
これから夏枯れ相場に入るため、今一度保有銘柄について精査する必要があるかもしれません。
これからの投資戦略
そろそろ様子見する必要があります。
新NISA(少額投資非課税制度)を利用した積立投資などの長期投資家は、これまでやってきた事をコツコツと継続する事が一番です。
必要のない情報に踊らされて態度を変えるようでは、長期投資の意味がありませんし長続きしません。
あなたの投資目的が何であったのかをもう一度確認しながら愚直に積み立て続けましょう。
個別銘柄への投資は、元々高金利下で難しい相場であったにもかかわらず、AI関連銘柄がそれを完全に払拭するほどの勢いで成長してきた事を考えればまだまだ強気で行きたい気持ちも分かります。
半導体セクターにしろマグニフィセントセブンにしろ、株価は未だ衰えを知りません。
しかし、株価は常に右肩上がりなどと言う事はありません。
調整期間が終わったと考えるよりは、今の高い株価から更に買っていけるのかを考えて行動する方が良いかもしれません。
1年の内には相場を休む機関も必要ですから、ゆっくり考えていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
2024年の前半は、これまでに無いような上昇を見せてきました。
これがいつまで続くかは分かりませんので、いつ潮目が変わっても良いようにホームワークを続けましょう。