【8月19日~23日】重要イベントと考え方

心得
  • 21日(水)米7月FOMC議事録公表
  • 22日(木)米8月製造業PMI発表
  • FRBは9月利下げ出来るか

これまでの動き

米国経済悪化懸念から始まり、日本銀行の利上げ強行などが重なった事で日・米共に株価が暴落しましたが、先週は米国の雇用環境の底堅さや暴落からの反動などで顕著な上昇を見せる週となりました。

米国経済は、現在コストプッシュ型インフレが主因となった最後の段階に来ており、その影響で消費者の購買意欲が減退し景気後退に陥る可能性が投資家の間で警戒されていました。

その証拠に、直近の雇用統計の悪化が発表されると株価は一気に不安定となり、それまで株価を牽引していたAI関連銘柄も一気に下落する事となりました。

しかし、その後の新規失業保険申請件数が予想より堅調であった事や、個人消費の落ち込みがそこまで確認されなかった事などがポジティブ要因となり短期での反発を生む結果となりました。

警戒されていた決算も、ガイダンスをミスする企業が増えている一方で確実に良好な決算を発表する企業も多く、投資家の資金は良好決算銘柄へとシフトする流れが出来ています。

経済指標に底堅い内容が出てくると、それまで期待されていた利下げペースも鈍化する事が予想され、投資家は改めて織り込む必要が出てきています。

その証拠に、投資家の間では9月に0.25%利下げの可能性が7割を超えており、以前なら0.50%利下げの可能性が一番でしたが、もはやその可能性は極めて低いのではないかと考えられています。

年末までのFF金利(フェデラルファンズレート)も4.50%~4.75%が一番高く、年内は3回の利下げがあるだろうと予想されています。

しかし、今の様な経済指標が続くならこの回数も2回に減ることも十分考えられ、引き続きFRBの動向には注目する必要があります。

それでも、今回の急落で多くの銘柄が買いやすい状況になった事は確かであり、今回の決算を見ながら保有銘柄を入れ替えると良いかもしれません。

今後は、個々の決算内容を精査しながら、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月に利下げが出来るかに注目しましょう。

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一方日本では、日本株暴落の反動や再び円安に推移した事で、主要指数が急騰する場面もありました。

日本株を取引する約7割が海外投資家である事は以前から知られており、円安になれば有利な条件で買い叩けるため、再び資金流入が起こっています。

しかし、それでも以前の様な力強さはなく、あくまで短期目線である事が伺えます。

日本銀行が利上げを強行したと言っても0.25%に引き上げただけですし、それ以後の日銀メンバーから追加利上げに関してネガティブな発言が出ている事で円高の流れは無くなりました。

つまり、米国が本格的に利下げに転じた時が本格的に円高が始まるときであって、今は最後の稼ぎ時とばかりにトレードされているに過ぎません。

本来、日本などの主要指数が短期で乱高下するのは異常事態ですので、日本株の底堅さの結果ではありません

これは世界が日本の不況だと認識している表れであり、日本の経済成長に期待している訳ではありません。

従って、急騰する日本株に飛びつくのは危険と言わざるを得ません。

日本は、長年の不況にもかかわらず増税と利上げを強行する異常な政策を取り経済成長を阻害する国であって、本来成長しない市場に投資する事などあり得ないのです。

国家レベルで成長を阻害する中で株価を上げるには円安しかないのは、誰が考えても同じ結論になると思います。

株価上昇の主因が理解できたなら、これから起こる流れも理解できると思います。

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これからの投資戦略

決算良好銘柄に投資しましょう

米国の雇用環境に底堅さが見えた事は、投資家が一番心配していたハードランディングの可能性が低くなったことであり、再び株価が堅調に推移する事が予想されます。

加えて、9月に利下げへの政策変更がなされれば、いよいよ株式市場にとって追い風が吹くことも期待されます。

当然ですが、米国経済の不安定さが完全に払拭された訳ではありませんし、米国大統領選挙の行方も警戒しなければなりません。

しかし、年末に向けた大きな流れは既に見え隠れしていますので、その流れに乗って本格的な投資を再開しましょう。

新NISA(少額投資非課税制度)を利用した積立投資などの長期投資家は、長期目線とは言え短期でここまで下落すると不安になる気持ちも分かりますが、これまでコツコツ継続していたマインドがようやく報われる流れになる可能性が出てきました。

もちろんですが、株価の上下に一喜一憂する必要はありませんので、あなたの投資目的や資産形成の意味をじっくりと考えて引き続き行動して下さい。

インデックスファンドを土台に積立投資を続けると言う王道こそ資産形成の近道です。

まとめ

いかがでしたか?

これまで苦しい時期だったと思います。

しかし、このような時期は何度でも訪れます。

その時に大事なのは、あなたの投資目的を見失わない事です。

投資マインドを早めに理解しましょう。

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