- 23日(火)米8月製造業PMI発表
- FRBの仕事はほぼ完了
- 中国の不動産問題は深刻な可能性
これまでの動き
日・米共に決算シーズンが終了し、巨大テック企業の成長率が伸び悩んでいる現状など企業間でも明暗が分かれる結果となりました。
加えて、米10年債利回りが4%を超え更に上昇しているなど、長期金利の上昇で株価はギクシャクしています。
これらの事から、米国株は8月に入り我慢の時期が続いています。
アノマリー的にも夏場は厳しい相場が多くそこまで悲観する必要はありませんが、投資初心者にとっては今まで上昇基調だった事で余計不安が高まっているのかもしれません。
しかも、最近中国の不動産問題が顕在化してきたため、更なるリスクに晒される相場となりました。
中国株は、数年前こそ活況な時期もありました。
しかし、昨今では国内体制や経済悪化により投資価値を失いましたが、企業同士の繋がりや日本の様に中国経済に依存してきた国に関しては他人事ではありません。
中国GDPの落ち込みをカバーするために多くの不動産が国内に誕生した事は昔から言われてきましたが、いずれ供給過多になるのは目に見えていたため特に驚く事ではありません。
しかし、世界の経済は繋がっている事や世界第2位の経済大国でもある中国経済が崩壊するとなると、その影響は計り知れません。
中国はかつての日本の様に長期の経済不況に突入する事が予想されており、今更中国株に投資する人は少ないでしょうが、それに関連した市場に対しても警戒する必要があります。
いずれにしろ、今の問題は短期間で解決するなどと楽観的に考えない方が賢明でしょう。
これからの投資戦略
引き続き我慢の時期が続きます。
米10年債利回りが上昇している段階で本格的な投資は難しく、特に高PER(株価収益率)など割高株は特に注意が必要です。
2022年より下落し続けてきた小型のハイテク株など、株価が安いからと言って早々に買いに走るのは止めましょう。
個人投資家は年中売買する必要がありませんので、時には相場から離れるのも選択肢の一つです。
しかし、リスクばかり目に入りますが悪い事ばかりではありません。
FRB(米連邦準備制度理事会)は金融引き締め政策における役割をほぼ終えており、今後は米国経済の行方を見守りながら細かい調整をしていく段階に入っています。
賃金インフレの高止まりから、利下げへの方針転換の時期が先送りになっていますが、中国の問題で世界経済が混乱するようなことがあればそれも政策変更時期に影響があるかもしれません。
年末に向けての買い場を探りながら、今はホームワークに徹しましょう。
一方で、長期投資や積立投資はこの様な問題が起きてもコツコツと継続して下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今は投資家にとって厳しい時期だと思います。
しかし、全体の動きを把握し、次の投資機会を逃さない様日々ホームワークを続けて下さい。