【8月26日~30日】重要イベントと考え方

心得
  • 28日(水)エヌビディア決算発表
  • 30日(金)米7月PCEデフレーター発表
  • FRBの9月利下げ後の動向

これまでの動き

先週の米国株は、直近の経済指標が予想を上回った事やFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がジャクソンホール会議で9月利下げに言及した事で、ハイテク株を中心に堅調な週となりました。

円キャリートレードの崩壊や米国経済のハードランディング懸念などで一時急落する場面もありましたが、そのいずれも解消されたことで一気に回復したのが理由として考えられます。

原因を冷静に判断し、無用な情報に流されない多くの投資家は今回の急落に耐えることが出来ましたが、新NISA(少額投資非課税制度)から投資を始めた投資初心者などは、インデックスファンドをメインにしているにも関わらず、下落の恐怖から損切りする事態となっていたようです。

短期の急落でも総悲観にならなかったのは、投資家が理解できる内容であったからかもしれません。

その後にはFRBが利下げに言及したため、米国株の大きな流れが変わり今後はそれに素直に乗っていくのが正しい選択肢でしょう。

しかし、今週はエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)の決算が待ち構えており、AI関連銘柄や半導体セクターが今後上昇していけるかの大事な決算となります。

そもそもこれまで米国株を牽引してきたのはAI関連銘柄や半導体セクターであり、その急騰ぶりから盛んにAIバブル崩壊が危険視されてきました。

それでも、その意見を跳ね飛ばすかのような決算内容を続けてきた筆頭がエヌビディアであり、米国株上昇の主役と言っても過言ではありません。

しかし、今回の決算は他の半導体セクターが成長の鈍化を発表し株価を大きく落とす場面も見られ、エヌビディアにとってもこれまでの決算内容からクリアラインが相当高く設定されています。

それだけ投資家が期待していると言う事ではありますが、一つのセクターが長期にわたって右肩上がりの成長を続けると言うのは至難の業であり、それはエヌビディアであっても例外ではありません。

ここでエヌビディアが決算をミスするようだと、エヌビディアの株価は元より半導体セクター全体の下落に繋がり、引いてはAIバブル崩壊の引き金にもなりかねません。

だからと言って、米国株そのものが崩壊するわけではなく、あくまで今まで持て囃されていたセクターが終わりを迎える可能性を示しているだけで、引き続きメインの投資先である事に変わりはありません。

米国株の牽引役がここで入れ替わるのか、多くの投資家は注目する必要があります。

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これからの投資戦略

決算良好銘柄に投資しましょう

未だ米国大統領選挙や各地の戦争など不安要素はあるものの、FRBによる利下げへの政策転換は投資家にとってポジティブ要因であることに変わりがありません。

しかし、日本の投資家にとっては、利下げによる日米金利差の縮小で円高進行となるリスクが挙げられます。

これまでの円安は、日米金利差の拡大によって引き起こされた部分が大きいため、それが解消されるとなると短期的には円高方向に行く可能性が高いと考えられます。

長期的に見れば、米国の成長率と日本の政府が主導する供給力破壊を比べたら円安方向に進むのが自然と言えますが、今は短期的要因の方が強いためある程度の為替差損は覚悟しなければなりません。

そのためにも、為替差損をカバーできるぐらいの株価成長率が期待できる米国株が引き続きメインの投資先になるのです。

今頃日本株をメインに投資している人は極めて少ないでしょうが、円高による株価下落や政府の増税政策による日本経済の崩壊で投資価値が無いのは従前の通りです。

しかし、これまでは円安による海外投資家の資金流入のおかげで株価上昇が作られてきたわけですから、頼みの円安基調が失われれば株価が本来の価値まで下落するのは当たり前の事です。

従って、よく分からない素人インフルエンサー等に騙されて日本株に大きなポジションを持っている投資初心者は、これからも退場者が続くと考えられます。

あなたの投資目的が何であったのかも忘れ、ただ誰かが言っていたと言う理由だけでリスク許容度も考えず投資していた訳ですから当然の報いとも言えます。

投資は自己責任です。

それが理解できない人はそもそも投資すべきではないと考えます。

新NISAを利用した積立投資などの長期投資家は、直近の株価で一喜一憂しないでコツコツと継続する事こそ正しい行動ですので、周りの情報に流されないで継続するメンタルを身に付けましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

今週は、AI関連銘柄がこれからも米国株を牽引できるか重要な分岐点になる事は間違いないでしょう。

エヌビディアの決算内容やカンファレンスコールを聞き逃さず、今後の成長に対する投資家の評価などしっかり把握しましょう。

年末にかけての上昇基調に置いて行かれない様なポートフォリオにするためにも、今は本当に大事な時期であると考えます。

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