【9月2日~9月6日】重要イベントと考え方

心得
  • 4日(水)米8月ISM製造業景気指数発表
  • 6日(金)米8月雇用統計発表
  • 9月利下げ後のFRB発言

これまでの動き

米国決算の最重要イベントであったエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)は、決算をクリアしたものの、成長率の鈍化や投資家の期待以上の伸びではなかった事などが嫌気されハイテク株を中心に下落する展開となりました。

一方で、PCEデフレーターなど直近の経済指標が予想を下回った事で9月利下げがほぼ確実であると投資家に好感され週末にかけて上昇する場面も見られました。

その証拠に、投資家の間では9月の金利現状維持は考えておらず、0.25%か0.50%かのどちらの利下げが行われるかを織り込んでいます。

0.25%利下げの確率が約7割と高く、一気に0.50%利下げとなると経済に対するネガティブ要因になり兼ねないとの指摘もあります。

確かに、金利の変更は緩やかにするのが基本であり、大幅な金利変更は米国経済に何らかの深刻なダメージがある可能性を想起させます。

その点、0.25%ずつの緩やかな利下げや間隔をあけた利下げは、米国経済のソフトランディングを想起させるため投資家にとってはよりポジティブ要因となります。

年末までの利下げ幅予想は4.25%~4.50%が一番高く、4回の利下げを想定する投資家が多いようですが、今の米国経済の底堅さを見るとこれは過度な織り込みかもしれません。

9月・11月・12月と残り3回のFOMC(米連邦公開市場委員会)ですが、恐らく2回の利下げが良い所でしょう。

それでも、利下げは株価にとってポジティブ要因ですし、グロース株や高配当株が再び日の目を見る段階に来ているかもしれません。

今回の決算内容を確認しながら保有銘柄を精査しましょう。

エヌビディアの決算が終わり、AI関連銘柄や半導体セクターに対する風当たりが強いですので、これからの投資戦略は頭を切り替える必要があるかもしれません。

そもそも、エヌビディアに対する決算の期待が高すぎること、AI関連銘柄や半導体セクターの上昇をエヌビディアが牽引していたことなど、決算に対するハードルが高すぎたのも失望を買う原因の一つとなりました。

いかにエヌビディアと言えども、未来永劫高い成長率を維持できるはずはありませんので、いつかはこの様な場面が来るのは当然の話です。

しかし、昨今のAIブームで投資初心者が大量に殺到したため、本来の個別株に対するスタンスが理解できていなかったのかもしれません。

それは新NISA(少額投資非課税制度)でインデックスファンドをメインに積立投資していた投資初心者にも同じことが言え、直近の急落で長期投資で始めたにも関わらず損切りして退場するなど投資家の行動としてあるまじきことが起きていました。

確かに、急落がどこで止まるかなど誰にも分かりません。

仮にそれが分かると吹聴する連中は全て詐欺だと考えても差し支えありませんし、後でそれが分かっていたなどと言うのは誰にでも出来ます。

それは投資目的やスタンス違いであり、資産形成を目的とする投資家ならコツコツ継続する事が大事であって、短期での反発を取りにいくだとか目先の株価に一喜一憂する必要はありません。

短期の反発に乗り遅れたなどと考えるのは止めましょう。

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これからの投資戦略

利下げに向けた本格的な投資準備をしましょう

9月の利下げやレーバーデー明けの本格的な投資開始など、年末に向けて多くの投資家が本格的に始動するこの時期に成長する銘柄をしっかり選定しましょう。

11月の米大統領選挙が最後の大きなイベントとなりますが、現状ニュースが伝えているような民主党カマラ・ハリス氏がこのまま予想通り大統領に選出されるかはまだ未知数です。

投資家は不確実性を嫌いますので、このままどちらの候補が当選するのか不明、又は現職である民主党候補が負けるシナリオなどは株価が不安定になるかもしれません。

それでも米国経済の大きな流れが変わるような事にはなりませんので、株価の上下に惑わされない様に大きな流れを見極めましょう。

積立投資を中心とした長期投資家は、インデックスファンドをメインにコツコツ継続するのが一番であり、長期投資に耐え得るマインドを身に着ける方があちこち情報を見るよりよほど大事です。

あなたの投資目的を理解することこそ、投資初心者から一歩進む一つの要素でもありますので考え方を変えましょう。

お金を増やすことは、あなたの人生における選択肢を確実に増やす役割を担いますので、少額からでも投資の習慣をつけるのが必要ですから無理せず始めましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

エヌビディアの決算は多くの投資家が注目していました。

しかし、悪い決算ではなかったのでひとまず安心して構いません。

年末に向けた上昇局面に乗り遅れないようにしっかり準備しましょう。

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