【9月23日~27日】重要イベントと考え方

心得
  • 23日(月)米9月製造業PMI発表
  • 27日(金)米8月PCEデフレーター発表
  • 利下げ後のFRBメンバー発言

これまでの動き

9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%利下げが決定され、その後のパウエル議長会見では景気後退等のネガティブさが感じられない積極的な内容であったため堅調な展開となりました。

多くの投資家が予想していた通りの結果に安堵し、特に失望感などないのが市場の印象です。

インフレ率は直近で2.9%と2%台に落ち着き、FRB(米連邦準備制度理事会)の命題である物価の安定目標である2%に到達した事で一定の結果が示されました。

加えて、昨今のコストプッシュ型インフレによる価格上昇に国民が疲弊している問題を加味し、早めの対策として0.50%利下げを決断した旨の発言をしており、決してリセッション入りの危機からの対応ではない事を示しました。

つまり、FRBは米国経済のソフトランディングを強く意識しており、市場もそれを理解して政策転換を好意的に受け入れたという事になります。

利下げは投資家にとってポジティブ要因であり、今まで苦戦していたハイテク株や小型株が再び注目を浴びる相場となる事が予想されます。

残りのFOMCでも追加利下げが示唆されており、投資家の間でも11月・12月共に現状維持と考える投資家はおらず、0.25%か0.50%のどちらの利下げを行うかで意見が分かれています。

今までは、無リスクで4~5%の金利を得る事が出来た市場だったため、高金利下の投資は難しく思うような資産増加は望めませんでした。

しかし、これからは米国債券利回りが低下する事が予想され、過去の市場の動向からも分かる通り株式等リスク資産に妙味が生まれます。

従って、米国経済が底堅く、しかも金利を下げる政策を取っている今の環境こそ、投資家にとって理想的な流れが来ているとも言えます。

加えて、企業業績も好調な企業が多く、AI関連銘柄や半導体セクターでも来期に向けたガイダンスが強気な企業も多々あり、投資家の間で再び注目される可能性が高いでしょう。

一方で、日本の投資家が問題視していた為替の動向は、利下げ決定後一時的に140円台まで円高に推移しましたが、日本銀行が追加利上げの愚策を行わなかったことで多少の安心感が生まれ、直近では144円台まで円安に戻しています。

ただし、日本株は利下げを見越した海外投資家の動きが直近4週連続売り越しとなっており、売り越しの幅も拡大しています。

海外投資家の買い意欲が高まらないと日本株は価値を持ちませんので、為替が円安に推移すれば海外投資家も買いやすい状況となりますが、今後は更なる利下げも予想されるため円高基調であることに変わりはないでしょう。

スポンサーリンク

これからの投資戦略

成長株に対して投資を行いましょう

米国株はこれまでの上昇で、主要指数は軒並み新高値を更新し新値を取る状況が続いています。

新値を取るという事は、市場に戻り売りなどの圧力が無い事を指しており、利益確定売りなどの短期的な動きを別にするとスムーズな値運びが期待できる相場でもあります。

短期的には伸び悩む場面もあるかもしれませんが、大きなリスクに晒されるようなことが無い限り順調に推移する事が考えられます。

今年最後の大きなリスクと言えば米大統領選挙です。

今の段階でもどちらの候補が優位なのか分からない状況にあります。

投資家はこう言った不確実性を嫌いますので、ややギクシャクする場面があるかもしれません。

しかし、大きな流れが変わる事はありませんのでしっかり投資していきましょう。

長期投資家や投資初心者は、これまでの下落で積立投資すら損切りして退場してしまった投資初心者がいるように、非常に辛い時期であったに違いありません。

しかし、長期投資の性質あなたの投資目的さえ見失わなかったなら、今回の下落でも我慢できたことでしょう。

長期投資はコツコツ継続するマインドこそ大事ですので、あなたの資産形成が達成されるまで余計な事に惑わされない様一歩一歩進んでいきましょう。

出口戦略など気にせず、あなたの投資目的とその行動こそ重要なのです。

まとめ

いかがでしたか?

ようやく開けてきた相場の明るさに多くの投資家は安堵した事でしょう。

長期投資の中ではよくある事なので、原因や内容を把握しながらも変な情報に惑わされないマインドを早く身に付けましょう。

タイトルとURLをコピーしました