- 29日(金)米8月PCEデフレーター発表
- 米国経済は依然として強い
- エネルギー価格の高騰が再インフレの可能性
これまでの動き
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は利上げ据え置きを決定したものの、その後のパウエル議長会見でタカ派寄りのスタンスと捉えられたことで、株価はギクシャクする展開となりました。
これまで順調に下落していた米国のインフレ率もここにきて足踏み状態となり、エネルギー価格の高騰などから再び上昇するのではないかとの懸念が出ています。
米国経済は消費や雇用関係が強く経済全体が底堅い状況が続いているため、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げが累積的に効いてきているものの、賃金インフレの高止まりなど経済の勢いは衰えていません。
これではFRBも金融引き締め政策の変更が出来ず、更なる追加利上げの可能性も視野に入れなければなりません。
従って、投資家の間でもネガティブな空気が広がり株価の下落要因となっています。
投資家の予想では、11月のFOMCで利上げ据え置きの確率が7割を超えているものの、経済指標の結果によっては最後の利上げがあるのではないかと考えています。
加えて、レーバーデー明けからのアノマリーなど、季節的な要因も重なり主要指数全体が下落傾向にあります。
例年夏から秋にかけては相場が下落する傾向にありますので、その要因も無視できず警戒が必要でしょう。
しかし、悲観的な事ばかりでもなく、注目すべきは利上げ局面が最終段階である事で、利上げの有る無しではなくその後のFRBの姿勢が大事になってきます。
米長期金利の推移を確認しながらFRBメンバーの発言に注目しましょう。
これからの投資戦略
次の投資機会に備えましょう。
秋の相場は引き続き下落を覚悟しなければいけませんが、悲観的な見方だけで全降りしたり相場から完全に手を引くようなことは避けましょう。
なぜなら、今の下落相場が長続きするとは考え難く、下落すればするほど次の投資機会で儲ける可能性が高まるからです。
相場に悲観が広がっている時が投資のチャンスであり、相場に楽観が広がっている時が売り時なのは昔から変わりません。
だからと言って、銘柄は何でも良い、最近話題になっていたAI関連銘柄が良いなど旬の過ぎた銘柄に執着するなど誤った判断をしない様にしましょう。
明らかに今は買い場ではありませんし、その期間を有効に活用するためにもホームワークが大事です。
投資家の多くが買付に躊躇する場面こそが買い場とも言いますので、今はホームワークを続けることで次の投資機会を探ってください。
長期投資家やコツコツと積立投資を続けている投資家は、短期の上下に惑わされずただ淡々と積み立てを続けて下さい。
投資は時間こそ最大の武器ですので、投資期間が長ければ長いほどリターンの恩恵を受けやすいので長期投資家は周囲の情報に意思決定を委ねないようにしましょう。
まとめ
下落が続くと悲観的になりすぐに株を手放したくなります。
しかし、投資家は下落時こそ投資のチャンスと考え機会に備えます。
あなたの投資目的をしっかり把握し、それに合った情報を取捨選択していきましょう。