- 4日(月)米レーバーデーのため休場
- 6日(水)米8月ISM非製造業景気指数発表
- 米国の雇用環境はやや強い
これまでの動き
2023年9月1日に発表された米8月雇用統計の結果は以下の通りです。
非農業部門雇用者数前月比予想16.5万人に対し、結果18.7万人。
失業率予想3.6%に対し、結果3.8%。
平均時給前月比+8¢
非農業部門雇用者数は節目の20万人を割っており、ヘルスケアやレジャー・ホスピタリティなど増加傾向のセクターがある一方で、輸送・物流などの雇用は悪化しています。
全体の失業率も増加していますが、その内訳には偏りがあり数字のまま鵜呑みにするのは難しいと考えられます。
一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)が懸念する賃金インフレはやや鈍化しており、FRBメンバーにとっては一安心できる材料かもしれません。
ただし、8月ISM製造業景気指数は47.6と予想を上回っているため、米国経済の足元は底堅いとも考えられます。
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げは見送られる可能性が高いですが、11月のFOMCでは最後の利上げがあるかもしれません。
しかし、利上げ局面は最終盤であり、これから先は利上げを考えるよりその後の利下げへの政策変更時期を織り込みに行く方が自然でしょう。
これからの投資戦略
9月も我慢の時期が続きそうです。
8月前半は株価が調整局面が続いたものの、下旬にかけて持ち直したこともあり9月に期待する投資家が少なくありません。
しかし、例年レーバーデー明けの相場が荒れる事や、アノマリー的に9月は1年の中でも警戒するべき月であることを考えるのであれば、今後も株式市場に対し厳しい姿勢で臨む方が良いかもしれません。
米長期金利は上昇傾向であり、高金利下での積極的な投資は王道に反するため投資は控えめにならざるを得ないでしょう。
だからと言って、過度な不安から全降りを考えることや今すぐ暴落が訪れるなどと考えるのではなく、次の投資機会に向けて準備する段階と捉える方が良いでしょう。
米長期金利の動向に注意しながら、次の投資機会に動ける様ホームワークを続けて下さい。
長期投資目的や積立投資などを資産形成の土台にしている投資家は株価の上下に一喜一憂せず目的達成まで愚直に続けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
世界のマーケットが堅調だからと言って自分だけが乗り遅れたなどと考えず、次の投資機会のため日々のホームワークを続け確実に儲ける体制を確立しましょう。
他の投資家が浮足立っている場面で投資して失敗する数多の投資家と同じにならないようにして下さい。