「FIREを達成したら、毎日が自由で幸せになるはず」
そう考えて資産形成を続けている方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にFIREやセミリタイアを実現した人の中には、思っていた生活と違った、自由を手にしたのに心が満たされないと後悔するケースも少なくありません。
FIREは単なるお金の自由ではなく、心の自由を手に入れて初めて成功といえます。
そこで本記事では、FIRE後に後悔する人の共通点や、セミリタイア後に充実した人生を送るための心構え、さらに投資中から準備しておくべき心のトレーニングについて徹底解説します。
FIREして後悔しないためには何が必要か?を、今のうちから一緒に考えてみましょう。
FIRE後に多くの人が感じる3つの後悔
FIREやセミリタイアは、経済的自由を得られる理想のライフスタイルに見えますが、実際に達成した人の中には思わぬ後悔を抱えるケースが少なくありません。
代表的なものが以下の3つです。
社会とのつながりが薄れて孤独を感じる
退職や早期リタイアによって職場の人間関係が一気に減り、想像以上に孤独感を抱く人が多いです。
特に長年会社に所属していた人ほど、日常的に会話できる仲間がいないという寂しさに直面します。
社会との接点を意識的に作らないと、精神的な満足度は下がってしまいます。
自由な時間をどう使えばよいか分からない
FIRE後は時間が無限にあるように感じますが、実際には毎日が日曜日状態に耐えられない人も多いです。
目標や生きがいを見失うと、せっかくの自由が空虚なものになり、生活にハリがなくなります。
仕事を辞めること自体が目的だった場合、達成後に燃え尽き症候群に陥ることもあります。
投資リスクや将来のお金への不安
FIREは投資収益に生活を依存するケースが多いため、市場の下落やインフレで大きな不安を抱くことがあります。
資産が減ったらどうしよう、生活費が足りなくなるのでは?という心配は、精神的に大きな負担になります。
FIRE後にストレスを抱えないためには、資産運用だけでなく支出管理の徹底も必要です。
FIREに失敗する人の共通点とは?
FIREを実現しても、思っていた理想の生活ではなかったと後悔してしまう人には、いくつかの共通点があります。
成功する人と失敗する人の違いは、お金だけではなく考え方や準備の深さにあるのです。
FIREを逃げ道として考えている
仕事や人間関係から逃れたい一心でFIREを目指す人は、達成しても心が満たされません。
嫌なことから解放されるのは一時的な安心感に過ぎず、時間が経つと自分は何のために生きているのかという虚無感に直面します。
FIREは逃げ場ではなく、新しい挑戦のスタートと捉える必要があります。
お金だけをゴールにしている
〇〇円貯めたらFIRE、という目標だけでは達成した瞬間にモチベーションが消えてしまいます。
お金は自由を得るための手段でありゴールではありません。
お金の先に、どんな暮らしをしたいのか、誰とどんな時間を過ごしたいのかという人生設計が欠かせません。
FIRE後の生活設計が不十分
FIRE後にどんな一日を過ごすのかをイメージできていない人は、生活に張り合いを失いがちです。
朝は何時に起きて何をするのか、趣味や学びにどう時間を使うのかなど、リアルな生活設計を持たないと、時間を持て余して後悔につながります。
投資に依存しすぎている
資産運用はFIREの基盤ですが、それだけに頼るのは危険です。
株価の下落やインフレで不安が増大し、せっかく自由を得ても心が休まりません。
小さな副収入や趣味を活かした働き方を組み合わせることで、精神的な安定につながります。
FIRE後の人生を豊かにするための行動習慣
FIREを達成して経済的自由を手に入れたとしても、その後の人生をどう過ごすかによって幸福度は大きく変わります。
実際にFIRE経験者の声を見ても、成功する人には共通する行動習慣があります。
ここでは、セミリタイア後の生活を豊かにするための習慣を紹介します。
社会とのつながりを持ち続ける
人との交流は幸福度に直結します。
地域のコミュニティ活動やボランティアに参加したり、オンラインサークルに加入するなど、社会と接点を持つことは孤独感の軽減に大きな効果があります。
FIRE後も人と関わる場を意識的に作ることが重要です。
学びやスキル習得を続ける
FIREはゴールではなく新しいスタートです。
語学、資格取得、プログラミングなど、興味のある分野を学び続けることで自己成長を実感でき、生活にメリハリが生まれます。
年齢を重ねても学び続ける姿勢が、心の若さを保つ秘訣になります。
働き方を選ぶ習慣を持つ
完全に仕事を辞める必要はありません。
週に数時間だけ働いたり、趣味を副業にしたりと、自分のペースで働くことを取り入れると、社会参加と収入の両方を得られます。
FIREは、働かない自由だけでなく働く自由も選べるのです。
健康に投資する習慣
経済的自由を手にしても、健康を失えば自由を楽しめません。
運動習慣やバランスの取れた食生活を意識することは、FIRE後の生活の満足度を大きく左右します。
特にリタイア後は運動不足になりやすいため、毎日の軽い運動やウォーキングは欠かせません。
日々の小さな目標を設定する
FIRE後は時間の自由がある反面、ダラダラと過ごしてしまうリスクもあります。
朝のルーティンや1日の目標を設定するだけで、生活にリズムと達成感が生まれます。
まとめ
いかがでしたか?
FIREやセミリタイアは、多くの人にとって自由な人生を実現するための大きな夢です。
しかし、実際にFIREを達成した人の中には、孤独や時間の使い方、投資リスクへの不安などに直面し、後悔するケースも少なくありません。
その違いを生むのは、お金ではなく心の準備です。
どれだけお金を持っているかではなく、どんな人生を送りたいか。
その答えを考えることこそが、あなたの資産形成において最も価値のある投資になるでしょう。
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