- 金融引き締め策の緩和は歓迎
- インフレ率はすでに下落基調に入っている
- 年末年始は上昇基調と考え買い姿勢で臨むべき
パウエル議長の発言から分かること
FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、11月30日にブルッキングス研究所で講演した内容の中で12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げペースを減速させる可能性があることを発表しました。
パウエル議長の講演前まではFRB高官にタカ派発言をさせ株式市場はギクシャクしていましたが、今回の結果を受けて米国株は力強く上昇しました。
年初来株価が下落してきた主な要因が利上げ局面にあっただけに、これから先利上げペースが減速するとなると下落圧力であった利上げの力が弱まり、その反動で更なる上昇が期待されます。
高インフレ退治はFRB(米連邦準備制度理事会)にとって直近の最重要課題であり、その終焉が見えてきた事、それまで犠牲にしてきた米国経済がいよいよ景気後退局面を迎える可能性が高まったなど理由は様々ですが、ひとまず大きな流れが変わる局面は訪れました。
最終的なFFレートの位置は9月時点の予想中央値を若干上回るとしています。
投資家の間では5%前後が織り込まれていますが、あくまで参考値でありその数値で再び流れが変わる事は考えられません。
加えて利上げペース減速発表から直ちに利下げに転じるのではない事は理解しておきましょう。
12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げペース減速は、市場参加者もある程度織り込んでいたものの、やはり直前でのタカ派寄りの発言に株式市場は動かされていました。
FRB(米連邦準備制度理事会)の中でも特に重要な高官の発言にしっかりと耳を傾ける事が正確なメッセージを読み取る方法と考えます。
年末に向けて考えるべきこと
年末年始は何度も申し上げるように買い姿勢で臨みましょう。
しかし、米国経済がリセッション入りする可能性や行き過ぎた為替がドル安に向かいやすい等懸念する材料はあります。
しかし、そのリスクは理解しながらも投資は続けるべきです。
経済の大きな流れが変わる局面こそ投資家が儲けるチャンスであり、ここは適正なリスクを取りながらも行動する必要があります。
当然ですが、暗号資産やハイパーグロース株など旬が過ぎたセクターに投資するべきではありません。
確かにこれまで十分過ぎる程下落しましたが、まだ日柄が足りず大した上昇は見込めないと考えます。
それよりも新しい投資先を目指して資金を動かすべきと考えます。
世界を見渡せばまだまだ成長している国は沢山あります。
それらの中に新しい投資先があると考えますので、来年に向けてしっかり稼いでいきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
これまでの下落圧力が一つずつ解消される中、投資しやすい環境が整っています。
資産形成をしていく中でこの様な大きな流れが変わる局面は何度もあるでしょう。
それを見極めて行動することであなたの資産は確実に積み上がっていくと考えますので、そのチャンスを掴むためにもホームワークを欠かさないようにしましょう。