- 巨大テック企業の決算発表
- 2月1日FOMC
- 2月3日雇用統計発表
今週は今年に入って最も重要な週である理由
2023年に入り、米国株を含め株式市場は堅調に推移しています。
主な原因は、2021年末から2022年にかけて続いていたインフレの鈍化やFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ等金融引き締め政策の手を緩めた事にあります。
世界的なインフレで各国が利上げを進める中、その効果が累積的に効いてきた米国から今まで急ピッチに上げてきた金融政策を転換し始めています。
2月1日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%の利上げがほぼ間違いないと市場は予測しており、2022年の様な0.75%の利上げに比べると金融引き締めの手を緩める事になります。
しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)がすんなり金融引き締め策を解除しないのは、最後に残っている賃金インフレが鈍化していない等インフレが完全に鎮静化した訳ではないためと考えます。
それを確認するためにも、2月3日に発表される雇用統計が重要となります。
この日は、雇用統計の発表の他に失業率や平均時給など、雇用環境にとって重要な指標が発表されます。
市場予測はいずれも前回より悪化するとの予想となっており、米国経済は確実にリセッション入りしていると考えられます。
それは第4Q決算にも表れており、今週はアップル(ティッカーシンボルAAPL)やアルファベット(ティッカーシンボルGOOG)など巨大テック企業の決算が発表されます。
ハイテク企業は、2023年初頭から株価は堅調に推移しているため注目する投資家は少なくありません。
多くの巨大テック企業はレイオフを続けており、今後コストが減少する事による利益の改善は見込めますが、SaaS企業や半導体セクターの需要先食いなど再び数年前の様な需要が戻ってくるかと言えば大いに疑問であると考えます。
従って、今まで好調であったセクターがこれまで通りの決算を発表できるとは言い難く、これまで株価が下落してきたからと言って今後上昇すると考えるのは間違いであると言えます。
これからの投資への考え方
今週以降も引き続き買い姿勢で投資を継続する事をお勧めします。
2023年は2022年と違い、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め策のペースが変化しており過度に不安視する必要はありません。
むしろ米国のインフレは鈍化しているため、今後は米国経済のリセッションに関する対応に注目するべきです。
一方で、原油価格の高止まりなどインフレリスクの部分は注意しなければなりません。
2023年の基本シナリオは、金融引き締め策の終了から金融緩和への転換や米国経済のリセッションなどにより投資環境が改善されると考え、個々のリスクや企業決算など確認すべきはしっかりと確認しましょう。
従って、インデックスファンドを投資の土台に据え、堅調なセクターや国々に投資していくなど今までとは違った投資戦略が必要となります。
まとめ
いかがでしたか?
2023年は米国株を始め、新興国などの投資環境が改善されことが予想され、積極的な投資が必要となってきます。
2022年の様な年間を通じて下落する可能性は低く、悲観的な情報も散見されますが正しい情報を元にあなた自身でしっかり判断しましょう。