- 18日米小売売上高発表
- 米国の企業決算シーズン
先週までの動きと現状
2023年の米国株は順調にスタートしました。
利上げ局面も最終段階に来ており、インフレの鎮静化などがポジティブ要因となり米国主要指数は上昇しています。
2022年は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げを始めとする金融引き締め策により株価は年間を通して下落しました。
しかし、それも今年は通過した材料となり同じ材料を再び織り込みに行くことはありません。
つまり、インフレは既に過去の事であり、今後はメインで考えるべきリスクではなくなりました。
市場もそれを理解していたため、2022年の後半から株価も反応していたのです。
従って、利上げ局面であるものの、引き続き株価は堅調であり債券利回りは低下すると考えます。
今後の注目点と考え方
今週は、小売売上高の発表や本格的に始まった決算を確認する事が必要です。
FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締め策で米国経済が大きく毀損し、実体経済は悪化しているためリセッション入りが確実視されています。
実際のリセッション発表は何ヶ月も後に判明する事ですので現段階で断定する事は出来ません。
しかし、過去の経験から米国経済が景気後退局面を迎えている事に疑いようがなく、2月・3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を経て利上げの打ち止めが発表されると考えます。
これは投資家にとってポジティブ要因であり、下落の原因であった金融引き締めの手を緩めることで株式市場は上昇に転じるでしょう。
次に注目すべきは企業決算ですが、巨大テック企業の相次ぐレイオフやS&P500の第4四半期の利益見通しが前年比でマイナスになることが予想されており注意が必要です。
セクターにより利益見通しは大きく変わりますが、利上げによる打撃と需要の減退によりコンセンサス予想を下回る企業が続出する事が考えられ個別銘柄への投資は慎重に行う必要があるでしょう。
ただし、米国株全体が落ち込むとは考え難く、インデックスなどの投資は今後も有効であると考えます。
従って、今後も買い姿勢を変える必要はありません。
まとめ
いかがでしたか?
2022年の後半から相場は変化しており、それに対応するため新しい戦略を用いる必要があります。
今までホームワークを欠かさなかったのであればこの流れも把握できたでしょうから、今はしっかりその姿勢を堅持しましょう。