- 13日火曜日に米CPI(消費者物価指数)発表
- 14日水曜日にパウエル議長会見
- 15日米小売売上高発表
今週が重要な週となる理由について
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)を含め、米国にとってインフレに関係する指標が発表される大事な週のため、年末年始の株価を見通すために重要となっています。
特にCPI(消費者物価指数)は米国GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費に係るため必ず確認しなければならない指標となります。
米国のインフレ率はピークをつけたものの、先週発表されたPPI(生産者物価指数)やミシガン大学消費者信頼感指数などの数字が強かったことで、CPI(消費者物価指数)も強い数字が発表されればFRB(米連邦準備制度理事会)メンバーも無視できず、結果利上げペース鈍化の可能性を低くする事になりかねません。
しかし、全米レギュラーガソリン平均価格の下落など、今まで上昇し続けていた分野の価格減少でインフレは確実に鎮静化していると考えており、そこまで強い数字が出てくるとは考えられません。
米国は今年に入り金利上昇局面から米国株は下落を続けてきました。
これは米国が新型コロナ以降の需要過多によりインフレを引き起こし、それが経済に悪影響を及ぼしているため、FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を引き上げるなどの金融引き締め策を講じているのが主な原因の一つです。
従って、現在の金利上昇局面が終了する事で新たな相場が形成されますが、それには明確なインフレ鎮静化の証左が必要となります。
それには、これまでFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長を始め主要メンバーが発してきたメッセージから読み取れる利上げペースの減速を聞く必要があります。
株式市場には先見性がありますので、FRB(米連邦準備制度理事会)の姿勢が変わればそれが起点となる可能性は高いと言えます。
年末に向けて相場への取り組み方は
先週の米国株はギクシャクした展開が続き、年末に向けての相場に対し及び腰になっている投資家も少なくありません。
実体経済は不況になる可能性が高く、それに伴って相場が下落するなどと言った間違った話もありますが、あくまで買い姿勢で臨むべきです。
金利上昇局面は確実に終わりを迎えようとしており、今後の相場形成を考えるに今年前半の様な下落局面に陥る可能性は極めて低いと考えます。
利上げペースの鈍化はそれだけで金利上昇から解放され、利上げ停止後も政策金利を維持する事で次に来るであろう景気後退局面で利下げと言う選択肢を残している事になるため投資家にとってはポジティブ要因となります。
それよりも新たな相場に対してしっかり向き合っていく事が、これから先資産額を伸ばしていくための重要な起点になると考えます。
従って、重要指標は確認しつつも投資は継続すべきです。
まとめ
いかがでしたか?
今年は難しい相場となり多くの投資家が退場しましたが、新たな相場に乗るためにも年末年始の相場に対して備えていく事が重要と考えます。
そのためには新たな知識と投資プランが必要となります。
準備とホームワークは欠かさず行いましょう。