- 14日(火)米CPI発表
- 15日(水)米小売売上高発表
- 失業率は低く雇用環境は底堅い
今週の重要イベント
米国は3日(金)の雇用統計に続き、重要な指標であるCPI(消費者物価指数)の発表が控えています。
米国GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費の現状を知るためには重要とされており、FRB(米連邦準備制度理事会)が最も危惧しているインフレの行方についても知ることが出来ます。
CPI(消費者物価指数)の予想は、前月比0.5%、前年比6.2%と特に前年比に対して保守的な予想となっています。
前回の結果は、前年比6.5%と2022年は年間を通して7%を超えていた所からの低下を考えると、インフレ鈍化がやや緩やかになるものと考えられています。
その証拠に、1月の雇用統計を含めた雇用環境の結果は強いものであったことに加えて、最近では全米レギュラーガソリン価格や中古車販売価格などコモディティ価格の上昇が目立つようになっています。
米小売売上高に関しても、予想は前月比1.7%と前回の-1.1%に比べ強気の予想となっています。
それ以外の指標に関しても、労働環境・景況感等はいずれも悪くない数字となっており、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーがタカ派寄りの発言をするなど、一本調子にインフレが鈍化していく流れになるのは難しいかもしれません。
市場もそれを予想してか、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げ確率が90.8%、5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げ確率が72.9%と最も高くなっています。
2022年までの市場予想は3月での利上げが最後であり、2023年末頃には利下げに転じると織り込まれていただけに、FRB(米連邦準備制度理事会)は過去の二の舞にならないよう暫くは高い金利を維持する事が予想されます。
今週の結果によっては、更に金融引き締め局面の長期化も考えられることから、今週は重要な週であると言えるのです。
今週以降の投資戦略
1月の様な強気は一旦控えながらも買い姿勢は継続と考えます。
利上げ局面は継続中であり、米長期金利もある程度下落しにくい状況が続くと考えますが、2022年の様なベアマーケット入りする可能性は低く株式市場から撤退する場面とは言えません。
しかし、ハイテク株の上昇に乗るなど、過度に楽観的なトレードは控えるべきと考えます。
決算がコンセンサス予想を超え、安定した利益が出ているなど順調な経営を続けている企業であれば選択肢に入りますが、値ごろ感から安易に手を出すと言った考えは間違いであると言えます。
決算をミスしているにも関わらず、短期で株価上昇している事に惑わされないよう慎重に行動して下さい。
FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーの発言に気を配るなど、重要な情報はしっかり把握しインフレの行方を見極めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今週は重要イベントの週となります。
米国インフレの現状を把握するためにも、これらの指標はしっかり確認するようにしてください。
一方で、長期投資やつみたてNISAを利用した積立投資などはしっかりと継続しましょう。
投資資金を増やすには王道を理解することが大事です。