- 前月比予想1.0%
- 結果1.3%
- 前回0.0%
10月小売売上高の結果を受けて
10月の小売売上高は予想を上回る結果となりました。
特にガソリン支出が増加しており、米国内のレギュラーガソリン価格が低下した事によって、米国民は外出する機会が増えたことに起因していると考えます。
一時期は原油価格の高騰でレギュラーガソリンが高騰するなど、財政政策が施された米国民にとっても辛い時期が続いていました。
しかし、今はその価格も落ち着きガソリン支出が増加したと考えられます。
米国GDPの約68%は個人支出が占めますので、個人消費の伸びは景気の底堅さの表れでありインフレ低下に疑問が残る可能性も生まれます。
しかし、米国経済は巨大テック企業のレイオフを始め景気後退がすぐそこまで迫ってきていますので、小売売上高の結果だけでインフレが加速するとは考え難く、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げペースを加速する可能性は低いと考えます。
今後の考え方とは
米国は決算シーズンが続いており、引き続き決算を確認するとFRB(米連邦準備制度理事会)の発言や利上げペースなどを確認する事が必要と考えます。
今年最後である12月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、今の所0.5%の利上げが有力とされています。
利上げペースの鈍化は株式市場にとってポジティブ要因となりますので、何%の利上げになるというより全体的な上昇ペースの推移の方が重要です。
最終的には来年2月の利上げを最後に利上げはストップすると考えられていますが、米国の景気が急速に悪化するなど不測の事態が起きれば今度は緩和策に移行すると考えられます。
しばらくは金利も高いまま維持される可能性がありますが、株式市場は先見性がありますので今後の事を考えて株価は堅調な動きを見せると考えます。
まとめ
いかがでしたか?
今は株式市場が新たな上昇相場を形成する可能性が高く、その上昇相場にはしっかり乗れるように準備をしましょう。
ただし、銘柄選定は行う必要があり、今まで上昇してきたセクターだから今度も上昇すると言った甘い考えは避けるべきと考えます。
指数に連動したETF(上場投資信託)や投資信託など、米国全体に投資するファンドなどを中心にするなど考えて行動しましょう。