- 市場予想を上回ったため市場がギクシャクした
- 巨大テック企業のレイオフなどが含まれていない可能性が高い
- 副業など収入の分散化が行われている
雇用統計の結果を受けて
12月2日に米国で11月雇用統計が発表され、それが予想を上回ったため市場が動揺する場面がありました。
- 非農業部門雇用者数前月比予想20.2万人に対し、結果26.3万人
- 失業率予想3.7%に対し、結果3.7%
- 平均時給前年比予想4.7%に対し、結果5.1%
高インフレ退治を最優先課題にしているFRB(米連邦準備制度理事会)は、この結果を受け再び金融引き締めを強化するのではないかとの思惑からネガティブに捉えられる場面もありました。
しかし、この結果にはGAFAM(グーグル・アップル・メタ(旧フェイスブック)・アマゾン・マイクロソフト)などに代表される巨大テック企業の相次ぐレイオフが加味されていない可能性が高く、今後の雇用統計に反映されるのであれば労働市場が今回の数値通り活況であるとは考え難いです。
平均時給に関する伸びはFRB(米連邦準備制度理事会)も頭を悩ませている要因であり、インフレが低下しても平均賃金だけは下がり難い可能性があり高インフレ解消の足かせになるかもしれません。
それでも過去のデータからインフレの数値は減少しており、ピークは脱していると考えます。
パウエル議長の講演より前にタカ派寄りの発言をしていたのも、FRB(米連邦準備制度理事会)の考えがあって投資家に楽観視させない様に警鐘していたとも考えられます。
市場は12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の利上げが行われると予想しており、その可能性は78%を超えています。
今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げの縮小が始まり、2023年には利上げを終了させる事が予想されています。
つまり、金利上昇局面は終了しており、株式市場にとって有利な土壌が作られ始めています。
金利が下がることは株式市場にとってポジティブ要因であり、月のアノマリーなども加味し堅調に推移すると考えます。
新たな相場のスタートに乗れるように今の内から行動しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
市場予想を超えた結果、それだけで動いた投資家は痛い目にあったかもしれません。
経済全体の大きな流れを見ながら慎重に取引すべきです。
今年は投資家にとって難しい年になったと思いますが、残りの期間しっかり稼げるように行動しましょう。