米12月CPIの結果と見通し

資産形成
  • インフレの鎮静化は明白
  • 米国経済のリセッションは長期化の可能性
  • 今後の利上げペースは鈍化

12月CPIの結果

令和5年1月12日に発表されたCPI(消費者物価指数)の結果は以下の通り。

CPI前年比予想6.5%に対し、結果6.5%

CPI前月比予想-0.2%に対し、結果-0.1%

コアCPI前年比予想5.7%に対し、結果5.7%

コアCPI前月比予想0.4%に対し、結果0.3%

CPI(消費者物価指数)の結果は、概ね市場予想と一致する結果となりました。

この結果は、米国のインフレが確実に鎮静化している事の証左であり、今後もインフレは鈍化していく流れが出来ています。

FRB(米連邦準備制度理事会)はこれまでインフレ退治を最重要課題に位置付けていましたが、それがようやく累積的に効いてきた結果とも言えます。

つまり、これからは過度な利上げをする必要がなくなり、2023年中に利上げを停止し様子を見ると考えられます。

もちろん、これまで毀損してきた米国経済はリセッション入りする可能性が極めて高く、加えて今後の企業決算は燦々たるものになる可能性はあります。

しかし、不況入りは株式市場にとって好機であり、新たな投資先を探すには良い機会であると考えます。

それほどまでに今回の結果は投資家にとってポジティブな内容という訳です。

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米国経済の今後と投資戦略

仮に米国経済がリセッション入りした場合、それが正常化するには時間が掛かると考えます。

米国では巨大テック企業の相次ぐレイオフ、平均賃金の鈍化など短期間で改善する問題ではなく、むしろこれから先もレイオフの発表は続くことが予想され、さらに解雇の波は広がっていくと考えられます。

加えて、新型コロナ後のリモートへの移行時に活況となったセクターは、結果的に需要を先食いしてしまったため今後は売り上げ面で苦戦する事が予想されます。

つまり、今回のインフレ退治後の米国経済不況は長期化すると考えます。

しかし、株式市場にとっては恩恵を受ける面も多く、不況の度合いによってFRB(米連邦準備制度理事会)は態度を変える可能性もあります。

それは投資家にとってポジティブ要因であり、インデックスなどを中心に新たな相場を形成する可能性があります。

個別銘柄で上昇を狙うのは困難でも、指数全体に投資する戦略であれば悪くない戦略と考えます。

今まで持て囃されてきた投資戦略ではなく、新しい事に挑戦する格好の機会と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

2023年の投資環境は決して悪くはありません。

チャンスは世界中にありますので、今までの様な考えを捨て新たな知識を蓄えましょう。

そのためには日々ホームワークが必要です。

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