12月FOMC後の利上げ最終局面見通し

心得
  • 12月のFOMCでは0.50%の利上げが濃厚
  • 来年以降の利上げペースに不透明感を持たせた
  • 株式市場への影響は限定的

これまでのFOMCから分かること

2022年6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)から0.75%の利上げを実施し、それから7月・9月・11月と相次いで0.75%のペースで利上げを行ってきました。

それにより、現在の政策金利は3.75%~4.00%となっています。

この利上げペースを12月以降減速させるとFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は講演で語り、市場は利上げペース鈍化による株価上昇に沸き立ちました。

しかし先日の記事によると、来年早々に利上げを終了するペースの減速ではなく、その先も利上げを続け最終的な政策金利は今までの予想より上になるだろうとの事です。

利上げペースは減速するものの、最終的な政策金利が予想を超えるという事は利上げが続くことを示唆しており、早々に利上げ終了を織り込んでいた投資家はストラテジーの変更に迫られました。

FRB(米連邦準備制度理事会)高官も相次ぎタカ派発言を行っており、先行きの不透明感が増したことで市場は動揺しました。

Fed Watchによる利上げ予想、12月は0.50%の利上げ確率が77.0%2月は0.50%の利上げ確率が51.2%3月は0.25%の利上げ確率が42.1%と利上げ幅上昇確率が増加しています。

これにより、今後の株式市場が前ほど楽観視していない事が分かります。

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株式市場への影響は?

短期ではギクシャクするものの、以前の発言の中からもタカ派寄りな発言や最終的な政策金利の位置など情報は出ていたため株式市場への影響は限定的と考えます。

加えて、米国のリセッション入りや高インフレの解消が今後のCPI(消費者物価指数)などの結果で見られれば再び利上げペースに言及する可能性があるかもしれません。

従って、この情報で今までの大きな流れが変わるとは考え難く特に慌てる必要はないでしょう。

これまで通り、リセッション入りならば投資環境は更に良好となり、実体経済の落ち込みで緩和措置に転じればそれもポジティブ要因となります。

実体経済は不況となりますが、投資には先見性がありますのでその先を考えるべきです。

直近の株価に一喜一憂せず、投資目的に従って行動する事や株式市場全体の流れなどを把握しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締めも最終局面を迎え、その後の展開を織り込みながら新たな投資先を準備をする必要があります。

過去のデータも見ながら、今度の展開を把握するために情報収集しましょう。

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