- FRBは+0.25%の利上げを決定
- 今後は経済指標を注視しながら政策を決める
- リセッションの予測はしていない
パウエル議長会見
2023年7月25・26日に開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利を0.25%引き上げる事を決定し5.25%~5.50%となりました。
7月のFOMCで利上げが発表されることは投資家も織り込んでいたため大した混乱は起きませんでした。
内容も事前に予想していたものとほぼ同じであり、サプライズもなく今回は終了しました。
以前より語られていた経済指標を注視する旨の姿勢も変わらず、残りの期間で更なる利上げの含みを持たせたものの、概ね従来通りの内容となりました。
特に注目された点は、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーがリセッション入りは予測していないと言う旨の発言をしたことでした。
確かに、CPI(消費者物価指数)は沈静化に向かっているものの、賃金インフレの高止まりや雇用環境の活況など米国経済が底堅いのではないかとの指標はいくつもあります。
つまり、以前から言われていた様な地方銀行の相次ぐ破綻などで金融不安に陥る事はないなどの考えを改めて示したと思われます。
情報の中には未だ金融不安を煽る記事も見受けられますが、投資家は既に未来を考えており会見の内容とも合致しています。
今後の利上げに関しては投資家の間でも意見が分かれており、次回の9月FOMCで利上げは無いと考えられていますがその後はもしかしたらあと1回あるのではないかと一部では考えられています。
しかし、既に年内あと2回の利上げ余地を残していると発言していたため、仮にそうなったとしても市場が動揺するには至らないと考えます。
いずれにしろ、今後発表される経済指標が大事になってきますので引き続き確認していきましょう。
今後の投資戦略
次の投資機関が来るまで待機しましょう。
今回の会見では利上げ打ち止め宣言がされなかったため利上げ局面は継続していますが、もうそろそろ利上げ停止後の投資先を考える時期には来ているでしょう。
米国は第2Q決算の真っ最中ですからあらかじめ決算良好銘柄を選定しておき、今後の経済指標の数字によっては本格的な買い場が訪れますのでその時に出動できるよう準備しましょう。
巨大テック企業の成長率鈍化によって明暗が分かれていますが、急成長している企業は沢山ありますのでチェックして下さい。
積立投資などの長期投資家は引き続き投資を継続しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回のFOMCは事前に予測された通りの内容でした。
これから発表される経済指標は今後の利上げ判断に影響を及ぼしますので、しっかり確認しながら投資を続けていきましょう。