【10月28日~11月1日】重要イベントと考え方

心得
  • 31日(木)米9月PCEデフレーター発表
  • 1日(金)米10月雇用統計発表
  • マグニフィセントセブン決算発表週

これまでの動き

先週は、再インフレ懸念から長期金利が上昇して景気敏感株を中心に株価を押し下げた事や、決算で明暗が分かれるなどやや苦しい週となりました。

米国経済が底堅い事は良い事ですが、賃金インフレの高止まりやコストプッシュインフレが長引けば、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げ政策をストップさせてしまうのではないかとの考えや、消費者にとって物価高の苦しい状況が続く事などがネガティブ要因と考えられるようになりました。

景気の底堅さからドルの資金需要は相変わらず高いままですので、中長期的にはドル高基調であることに変わりがありません。

しかし、景気の抑え込みやFRBの利下げ政策が続けば、債券への資金移動から長期金利が下落し株価にとって妙味が生まれます。

ですが、現状は景気の過熱感が危惧され、FRBの動向に注視する必要に迫られています。

投資家の間では、11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%利下げする事間違いないと考える一方で、12月のFOMCでは0.25%利下げの確率が約7割と利下げペース鈍化を懸念する投資家がやや増えています。

今週末には雇用統計も控えており、年末に向けての株式市場において大事な指標となるでしょう。

加えて、11月の大統領選挙が間近に迫ってきていますが、未だ勝敗の行方が不明である事も投資家にとって難しい判断となっています。

景気が良い時は与党に有利との通説があるにも関わらず、最終盤に至ってもまだ拮抗している事がリスクを増大させる要因ともなっています。

どちらの候補が勝利しても動ける様に警戒しておく必要がありそうです。

次に、今週はマグニフィセントセブン銘柄の決算が相次いで発表されます。

これまで米国株を牽引してきたAI関連銘柄や半導体セクターの決算がどうなっているのか、今後の需要を含めたガイダンスはどうか、決算内容はきちんと把握しておくべきです。

特に巨大テック企業は、米国株主要指数においても比重が大きい銘柄ばかりですので、それらの決算が相次いでミスするようですと、積立を中心とした長期投資家にとっても苦しい相場になる可能性があります。

今の所その可能性は低いですが、カンファレンスコールなど企業がどう見ているのかを知る良い機会ですので、重要な企業の決算内容は確認しておきましょう。

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一方で、日本では増税vs増税の地獄の様な選挙戦が終わり、与党過半数割れと言う結果が示されました。

これだけの物価高を放置し、それに加えて更なる増税・緊縮政策を発するなど日本国民を淘汰する事しか考えていない与党に対し、さすがの日本国民もNOを突き付けた形になりました。

しかし、その対価として躍進した野党第一党も与党より更に強力な増税・緊縮路線を推進する政策であるため、どちらにしろ日本の衰退と日本国民の貧困化は加速するでしょう。

もちろん、投票率の低さから見て分かる通り、多くの日本国民は増税だろうと自らが淘汰されようともすべてを受け入れる従順な有権者ばかりですので、この流れが変わる事はありません

他国では、不景気や汚職の広がりなどで与党が引きずり降ろされる選挙など珍しくもありませんが、日本ではなぜか否定せず投票しない、または白票を投じると言った外国人にはおおよそ理解できない権力者への従順っぷりを見せつけ、投票しない者ほど増税・緊縮路線を一番歓迎しているのです。

それが分かっているのか、市場は日本円の需要の落ち込みから円安が加速する展開となっています。

円安は海外投資家にとって日本企業を買い叩く絶好の機会ですので、安値で捨て置かれた資産膨れした企業を買い漁るチャンスの到来で株価が一時的に跳ねる可能性もあります。

しかし、それは決して日本企業の成長や日本への投資機会の拡大ではなく、今までと同じように日本企業をおもちゃにして食い漁るだけの短期トレードがほとんどと考えます。

下手に便乗して大火傷しない様に気を付けましょう。

ゼロ成長企業に投資など本来有り得ませんが、配当金目当ての素人情報につられた投資初心者などが多少増えただけで、基本的に日本株には投資価値がありません。

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これからの投資戦略

決算良好銘柄に絞って投資しましょう

巨大テック企業の決算は米国株に大きな影響を与えますので、今後の投資戦略や年末にかけての銘柄選定など、結果によっては大きく戦略が変わる可能性があります。

米大統領選挙がどうなるかは分かりませんが、決算内容の良し悪しで株価は大きく変わりますので注意が必要です。

特に、直近で軽やかに株価を伸ばしている企業ほど注意が必要で、期待値の高まりが決算のハードルを不必要に高める要因となり、少しのミスでも急落する可能性を孕んでいます。

個別株の割合が多い投資家にとっては、決算内容によっては手放す銘柄も増えてくるでしょう。

それほど、今回の決算は重要となってくるのです。

従って、投資初心者や長期投資家はインデックスファンドをメインにし、よく分からないのであれば個別株はせず、コツコツと積立投資で資産形成をするべきなのです。

ネットの情報に惑わされるかもしれませんが、あくまであなたの投資目的が第一ですので目先の甘言に騙されず地に足付けた行動を心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

年末にかけて株式市場も大きな変化を迎えるでしょう。

その流れにしっかり乗れるようホームワークを欠かさない様にしましょう。

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